『ぶんぶんきいろ』は、かしわらあきお氏による赤ちゃん向け絵本で、2010年に発行されました。この絵本は、赤ちゃんが視認しやすい黒と白を基調とした人気シリーズ「いっしょにあそぼ」の一冊です。黄色と黒のしましま模様のハチが、バナナやプリンなどの黄色いものに「ぶんぶん」と飛び回る様子が描かれています。さらに、穴あきの仕掛けが施されており、赤ちゃんの興味を引く工夫がされています。このシリーズは、赤ちゃんが注目しやすい配色やデザインを取り入れており、視覚的な刺激を提供することを目的としています。
略歴
柏原晃夫（かしわらあきお）氏は、1969年兵庫県生まれの絵本作家、イラストレーター、デザイナーです。神戸デザイナー学院グラフィックデザイン科を卒業後、京田クリエーションに所属し、クリエイティブディレクターとして活動しています。2004年に「えいごえほん」シリーズで絵本作家としてデビューし、以降、『しましまぐるぐる』などの「いっしょにあそぼ」シリーズや、「ゆびあそぶっく」シリーズなど、乳幼児向けの作品を多数手掛けています。また、2012年には『ちょんちょんちょん（ゆびあそぶっく）』で第1回デジタルえほんアワードのグランプリを受賞するなど、その活動は多岐にわたります。
現在も絵本作家として活動を続け、子どもの好奇心や想像力を育むことを目的とした作品を制作しています。かしわらさんの絵本は、遊び心にあふれ、子どもたちが楽しみながら学びや成長を感じられる内容で、多くの読者に親しまれています。
おすすめ対象年齢
『ぶんぶんきいろ』は、主に0歳から2歳の赤ちゃんを対象としています。赤ちゃんの視覚発達に合わせて、黒と白のコントラストを基調とし、黄色を効果的に使用しています。また、穴あきの仕掛けやシンプルでかわいらしいイラストが、赤ちゃんの興味を引きつけ、視覚的な刺激を提供します。このような工夫により、視覚の発達や色彩認識の促進に役立つ絵本となっています。
レビュー
『ぶんぶんきいろ』は、赤ちゃんの視覚発達を考慮した配色とデザインが秀逸で、特に黄色と黒のコントラストが目を引きます。登場するハチやバナナ、プリンなどの黄色いモチーフは、赤ちゃんにとって身近で親しみやすく、興味を持ちやすいと感じました。また、穴あきの仕掛けがページをめくる楽しさを増し、親子での読み聞かせの時間をより豊かにしてくれるでしょう。シンプルながら工夫が凝らされた構成で、赤ちゃんの好奇心を刺激し、視覚的な学びをサポートする素晴らしい絵本だと思います。
