
長新太さん作の絵本『キャベツくん』は、1980年に文研出版から発行されました。 物語は、キャベツのキャラクター「キャベツくん」と、彼を食べようとするブタの「ブタヤマさん」のユーモラスなやり取りを描いています。ブタヤマさんがキャベツくんを食べるとキャベツになってしまうという奇想天外な展開が特徴で、子どもたちの笑いを誘います。この作品は第4回日本の絵本賞「絵本にっぽん大賞」を受賞し、全国学校図書館協議会選定図書にも選ばれています。
略歴
長 新太
長 新太(ちょう しんた,1927年 – 2005年)さんは、日本の漫画家・絵本作家・エッセイスト。東京都大田区出身。戦後、映画館の看板屋を経て、1948年に東京日日新聞の漫画コンクールで入選し、漫画家としてデビュー。その後、絵本作家としても活動を広げ、『ごろごろにゃーん』、『ぼくのくれよん』、『タコのバス』などユーモアあふれる作品を発表し、子どもから大人まで広く愛されました。1959年に文藝春秋漫画賞を受賞し、1994年には紫綬褒章を受章。2005年には『ないた』で日本絵本賞大賞を受賞。享年77歳。
おすすめ対象年齢
この絵本の対象年齢は、2歳から小学校低学年までが適しているとされています。ただし、内容のユーモラスさや絵の楽しさから、幅広い年齢層の子どもたちに楽しんでもらえる作品です。
レビュー
『キャベツくん』は、長 新太さんの独特なユーモアと想像力が光る作品です。キャベツが主人公という斬新な設定や、キャベツを食べるとキャベツになってしまうという奇抜な展開は、大人が読むと不思議に感じるかもしれません。しかし、子どもたちはそのナンセンスさを純粋に楽しみ、笑い声を上げることでしょう。読み聞かせの際には、子どもたちの反応を見ながら一緒に笑い合える、そんな魅力的な絵本です。
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