中川ひろたかさん作、柴田ケイコさん絵の『カピバラのだるまさんがころんだ』(2021年・金の星社)は、カピバラたちが「だるまさんがころんだ」に挑戦するというシュールで楽しい絵本!「はじめのい〜っぽ!」の声に合わせて、6匹のカピバラがゆっくり近づいてはポーズ・・・が、やっぱり動いちゃって一匹ずつ脱落。最後のひと声で終わると思いきや、思わず笑っちゃう衝撃のオチが待ってるよ!シュールさとユーモアが絶妙にミックスされた一冊で、読み聞かせでも盛り上がること間違いなし!
略歴
中川 ひろたか
中川ひろたかさんは1954年埼玉県生まれ。シンガーソングライター、絵本作家、保育士などさまざまな顔を持つクリエイター。1995年に『さつまのおいも』でデビュー。また『ないた』で日本絵本賞受賞。モー・ウィレムズ作品をはじめ、翻訳絵本も多く手がけ、独自のユーモアある語り口が魅力。さらに作曲された『世界中のこどもたちが』などの歌が、保育現場でも広く親しまれています。
柴田 ケイコ(絵)
柴田ケイコ(しばたけいこ)さんは、1973年に高知県で生まれ、奈良芸術短期大学ビジュアルデザインコースを卒業後、香川県や高知県の印刷会社でグラフィックデザインやオペレーターの仕事に従事しました。2002年よりフリーのイラストレーターとして独立し、広告や出版物など幅広い分野で活動を開始。2016年に初の絵本『めがねこ』を手紙社から出版し、絵本作家としてデビューしました。その後、「しろくま」シリーズや『パンどろぼう』などの作品が高い評価を受け、絵本大賞を受賞するなど、注目を集めています。
おすすめ対象年齢
対象年齢は3〜5歳くらいが目安。カピバラがポーズや動きの遊びをする姿は、小さな子どもたちにぴったり。絵と言葉がシンプルなので言葉に反応して動いたり、真似っこ遊びに発展させても◎。ゆったり見ていたい年齢の子にも楽しめる、読み聞かせ向きの一冊。
レビュー
この絵本、ホントににくいほどシュールで笑える!だるまさんがころんだを本気でやるカピバラたちの姿が何とも言えず愛らしくて、見れば見るほどクセになる感じ。動いちゃって脱落する瞬間がかわいくてクスッとしちゃうし、最後の意外な展開には声出して笑っちゃった。読み聞かせすると、絵本の世界とリンクして子どもたちが一緒に「だるまさんがころんだ」をやりたくなる楽しさもアツい!シュールさとかわいさが両立した、繰り返し読みたくなる1冊だったよ。