ねこさんかぞくのクリスマス/ルーシー・ブラウンリッジ

ルーシー・ブラウンリッジ作の絵本『ねこさんかぞくのクリスマス』の原作名は “Cat Family Christmas” でイギリスで発行されたクリスマス絵本です。日本語版は2023年に発行されています。この物語では、猫の家族がクリスマスの準備をする姿が愛らしく描かれています。プレゼント作りや飾り付け、楽しいイベントが盛り込まれ、小さな読者にも分かりやすい温かいストーリーです。カラフルで繊細なイラストが特徴で、クリスマスの雰囲気をたっぷり味わえます。家族で楽しめる一冊としておすすめです。

略歴

ルーシー・ブラウンリッジ

ルーシー・ブラウンリッジ(Lucy Brownridge)は、ロンドンを拠点とする児童書の作家兼編集者です。彼女は、芸術史、歴史、動物、科学など多岐にわたるテーマで子ども向けの書籍を執筆しています。学歴としては、ロンドン大学のコートールド美術研究所で美術史の修士号(MA)を取得し、ブリストル大学で美術史の学士号(BA)を修了しています。 彼女の作品は20以上の言語に翻訳され、国際的に広く読まれています。 代表作には、著名な芸術家の生涯を子ども向けに紹介する「Portrait of an Artist」シリーズや、クリスマスをテーマにした『Cat Family Christmas』などがあります。 これらの作品は、子どもたちに芸術や文化への興味を促す内容となっており、教育的価値も高く評価されています。

ソ・ウニョン(絵)

ソ・ウニョン(Seo Unyoung)は、韓国出身のイラストレーターで、主に絵本の挿絵を手がけています。​彼女の作品は、柔らかく温かみのある色使いと繊細な描写が特徴で、子どもから大人まで幅広い読者に親しまれています。​​『ねこさんかぞくのクリスマス』をはじめ、多くの絵本でその才能を発揮しています。

石津 ちひろ(訳)

石津ちひろ(いしづ ちひろ)は、1953年に愛媛県で生まれた詩人、絵本作家、翻訳家です。 早稲田大学文学部仏文科を卒業後、3年間フランスに滞在し、その後、絵本作家や翻訳家として活動を開始しました。 自身の作品としては、『なぞなぞのたび』(絵:荒井良二、フレーベル館)でボローニャ児童図書展絵本賞を受賞し、『あしたうちにねこがくるの』(絵:ささめやゆき、講談社)で日本絵本賞を受賞しています。 また、詩集『あしたのあたしはあたらしいあたし』(理論社)で三越左千夫少年詩賞を受賞するなど、多方面で活躍しています。 翻訳家としては、「リサとガスパール」シリーズ(ブロンズ新社)など、多くの作品を手がけています。

おすすめ対象年齢

『ねこさんかぞくのクリスマス』の対象年齢は、3歳から6歳程度が推奨されています。この絵本はクリスマスの温かい物語を通して、家族の愛や楽しさを感じさせる内容になっており、幼児期の子どもが理解しやすいストーリー展開と可愛らしいイラストが特徴です。物語の中で、猫の家族がクリスマスを迎える準備をする様子が描かれており、親子で一緒に読んで楽しむのにぴったりの内容です。また、短めの文章がリズミカルに進んでいくため、まだ文字に慣れていない小さな子どもでも楽しめるようになっています。

レビュー

アドベントカレンダー的な仕掛けも子供が大喜びで、クリスマスを感じさせる素敵な絵本だと思います。猫の家族がクリスマスを迎える準備をする姿が、細やかで温かみのあるイラストと共に描かれており、読む人をほっこりさせます。特に、猫たちのキャラクターが個性豊かで、家族の絆や協力する楽しさが伝わってくる点が印象的です。物語は小さな子どもでも理解しやすく、クリスマスの楽しさをシンプルに表現しています。読み聞かせに最適で、親子で楽しむひとときにぴったりの一冊です。また、クリスマスの雰囲気を存分に味わえるので、季節の贈り物としてもおすすめします。この絵本は、小さな幸せや喜びを再確認させてくれる心温まる作品です。

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