ねこのすしやさん/KORIRI

『ねこのすしやさん』は、イラストレーターKORIRIさんが描く「世にも不思議な猫世界」シリーズの第3弾として、2023年に金の星社から出版されました。本作では、おにぎり色の毛を持つ店主・もんじゃさんと、アルバイトのこたろうさんが営む人気の猫の寿司屋が舞台です。彼らはこだわりの酢飯で寿司を提供しますが、お客さんたちは刺身ばかりを食べてしまいます。そこで、もんじゃさんは残った酢飯を活用する新たなアイデアを思いつきます。猫たちのユーモラスな日常と、細部まで描かれた店内の様子が魅力の一冊です。

略歴

KORIRI

KORIRIは、愛猫ニャン子さんとの別れを経て、現在は保護猫の春男とみかんと共に暮らすイラストレーターです。猫が人間のように生活する世界を描いた「世にも不思議な猫世界」シリーズで知られ、LINEスタンプやグッズ、イラスト作品集など多岐にわたる活動を展開しています。SNSでも人気を博し、多くのフォロワーを持っています。

おすすめ対象年齢

『ちいさなきいろいかさ』の対象年齢は、3~5歳頃の幼児からとされています。しかし、可愛らしい猫たちのキャラクターや、ユーモアあふれるストーリー展開、そして細部までこだわったイラストレーションは、子どもだけでなく大人も楽しめる内容となっています。親子で一緒に読み聞かせをすることで、より深く物語の世界観を共有できるでしょう。

レビュー

『ねこのすしやさん』は、猫たちが人間のように寿司屋を営むユニークな設定が魅力的です。店主のもんじゃさんとアルバイトのこたろうさんの掛け合いや、猫ならではの視点で描かれる寿司屋の日常が微笑ましく、読んでいて心が温まります。特に、細部まで描かれた店内の装飾や、回転寿司のレーンを流れるお皿など、イラストのディテールにも感心させられます。また、物語の中で描かれる問題解決のプロセスは、子どもたちに創意工夫の大切さを伝える良い機会となるでしょう。全体として、猫好きの方はもちろん、そうでない方にもおすすめできる心温まる絵本です。

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