おいでおいで/ふくだしょう・中川 ひろたか

『おいでおいで』(2020年、赤ちゃんとママ社)は、ふくだしょうさんと中川ひろたかさんの文、かめざわゆうやさんの絵による、赤ちゃん向けのかわいらしい絵本です。うさぎ、さる、ぞうなど、子どもたちに人気の動物たちが登場し、「このゆびとまれ」「このみみとまれ」「このしっぽとまれ」と呼びかけながら、次々に仲間が集まってきます。シンプルだけど繰り返しが楽しく、声に出して読むと自然に笑顔に!読み聞かせの時間がもっと楽しくなる、親子で“いっしょにあそぶ”絵本です。

略歴

中川 ひろたか

中川ひろたかさんは1954年埼玉県生まれ。シンガーソングライター、絵本作家、保育士などさまざまな顔を持つクリエイター。1995年に『さつまのおいも』でデビュー。また『ないた』で日本絵本賞受賞。モー・ウィレムズ作品をはじめ、翻訳絵本も多く手がけ、独自のユーモアある語り口が魅力。さらに作曲された『世界中のこどもたちが』などの歌が、保育現場でも広く親しまれています。

ふくだしょう

ふくだしょう(福田 翔)さんは、東京都出身の絵本作家・ライター。1996年から音楽ユニット「トラや帽子店」での作詞活動を開始し、その後、児童向けの物語制作へと活動を広げました。子どもの目線に寄り添った文章が特徴で、わらべうたやあそびうたなども手がけています。『おいでおいで』では、共作の中川ひろたかさんと共に、リズム感あふれる言葉のやりとりを担当。子どもたちの心と身体が自然に動き出すような文章を届けています。

かめざわ ゆうや(絵)

かめざわ ゆうや(亀澤 裕也)さんは、神奈川県在住のイラストレーター・絵本作家。武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業。やわらかく、あたたかなタッチのイラストで、赤ちゃんから楽しめる絵本や保育教材などで人気を集めています。『おいでおいで』では、動物たちのかわいい表情としぐさがとっても魅力的で、子どもたちが思わず指さしたくなるようなイラストが満載。赤ちゃんの「初めての絵本」にぴったりなやさしい雰囲気を大切に描かれています。

おすすめ対象年齢

『おいでおいで』は、2~5歳くらいの小さなお子さんにぴったりの絵本です。動物たちが「このゆびとまれ」「このしっぽとまれ」と呼びかけることで、赤ちゃんや幼児が自然と指さしたり、まねっこしたりできる内容。言葉を覚えはじめた子にも、繰り返しのリズムが心地よく、親子のふれあい遊びの導入にもおすすめです。

レビュー

この絵本、読んでいるこちらも自然と「おいでおいで~」と言いたくなります!うさぎ、さる、ぞうなど親しみやすい動物たちが「このゆびとまれ」って呼びかけてくれると、子どもたちは自分がよばれた気分になるんですよね。言葉のリズムが楽しくて、読みながら手やしっぽ(?)をまねして動かす姿がまたかわいい!絵もシンプルであたたかくて、赤ちゃんにも見やすいです。遊びの中に“つながる喜び”が詰まっていて、読み聞かせの最初の一冊にもぴったりです。