『はたらくくるまたちのクリスマス』は、シェリー・ダスキー・リンカーが文を、AG・フォードが絵を手掛け、福本友美子さんが翻訳した絵本です。原作のタイトルは『Construction Site on Christmas Night』で、2018年にアメリカで発行されました。日本語版は2019年にひさかたチャイルド社から出版されています。物語は、ブルドーザーやショベルカー、ミキサー車、ダンプカー、クレーン車などの働く車たちが、クリスマス・イブに今年最後の大仕事に励む様子を描いています。彼らは朝から晩まで働き、任務を完了させた後、自分たちへの素敵なプレゼントを見つけます。「おやすみなさい」をテーマにしたシリーズの一冊で、クリスマスの夜にぴったりの物語です。乗り物が好きなお子さまへの最高のプレゼントとしておすすめです。
略歴
シェリー・ダスキー・リンカー
シェリー・ダスキー・リンカー(Sherri Duskey Rinker)は、アメリカ・イリノイ州在住の作家です。幼少期、祖母が読んでくれたバージニア・リー・バートンの乗り物絵本に親しみ、乗り物への関心を深めました。結婚後、夫と二人の息子と共に暮らし、息子たちが幼い頃、寝る前に静かに眠りにつくことを願って『おやすみ、はたらくくるまたち』を執筆しました。この作品は、ニューヨークタイムズ紙のベストセラーリストで第1位を獲得し、日本でも15万部を超える人気絵本となりました。他の作品には、『よるのきかんしゃ、ゆめのきしゃ』や「はたらくくるまたち」シリーズなどがあり、いずれも働く乗り物をテーマにした心温まる物語で、多くの読者に親しまれています。
AG・フォード(絵)
AG・フォードは、ニューヨークタイムズのベストセラー児童書イラストレーターであり、NAACPイメージ・アワードを2度受賞しています。テキサス州ダラスで育ち、幼少期から絵を描くことに才能を示していました。コロンバス美術デザイン大学でイラストレーションを専攻し、卒業後は児童書のイラストレーターとして活躍しています。これまでに30冊以上の児童書を手掛けており、絵本やチャプターブック、ヤングアダルト向けの表紙など、多岐にわたる作品を制作しています。彼の共作にはシェリー・ダスキー・リンカーの「はたらくくるまたち」シリーズ、その他多くの著名人との共作があります。現在、テキサス州にて妻と二人の息子と共に暮らしています。
福本 友美子(訳)
福本友美子(ふくもと ゆみこ)さんは、日本を代表する児童書翻訳家であり、編集者や評論家としても活躍されている方です。公共図書館で子どもたちに本を届ける仕事に携わったのち、1980年からフリーランスとして児童書の翻訳や編集、書評など幅広く活動をスタートしました。英語圏の絵本や児童文学を中心に数多くの作品を翻訳しており、子どもの心にそっと寄り添うような、読みやすく温かみのある日本語訳に定評があります。代表作には、大人気の『おすわりくまちゃん』や『おやすみくまちゃん』をはじめ、海外の素晴らしい絵本をたくさん日本へ届けてくれました。また、本を訳すだけでなく、子どもたちの読書環境づくりにも情熱を注いでいます。国内外で子どもと本をつなぐ活動にも力を尽くしており、子どもたちの読書文化を現場から支え続けている素敵な翻訳家さんです。
おすすめ対象年齢
この絵本の対象年齢は、おおよそ2歳から5歳程度です。リズミカルな文章と繰り返しの展開が特徴で、小さな子どもにも親しみやすい構成になっています。また、工事車両たちの可愛らしい表情や温かいストーリーは、乗り物好きの幼児に特におすすめです。クリスマスのワクワク感と働くことの楽しさを伝える内容で、親子で読み聞かせをするのに適した作品です。
レビュー
『はたらくくるまたちのクリスマス』は、クリスマスの温かい雰囲気と働くことの大切さを優しく伝える素敵な絵本です。寒い冬の中でも力を合わせて働くくるまたちの姿は、子どもたちに協力や思いやりの大切さを教えてくれます。最後にくるまたちが受け取るサプライズのプレゼントは、読者にも喜びと感動を与えてくれるでしょう。イラストは柔らかく温かみがあり、クリスマスの輝きを美しく表現しています。また、韻を踏んだリズミカルな文章は、読み聞かせにも最適で、小さな子どもたちの耳に心地よく響きます。働く車が好きな子どもはもちろん、クリスマスの雰囲気を楽しみたい親子にもぴったりの一冊です。


