だーれの あかちゃん?/にへい たもつ

『だーれの あかちゃん?』は、にへい たもつ作、わたなべ さとこのイラストによる絵本で、2024年にKADOKAWAから出版されました。
この絵本は、ペンギンやウマ、イノシシ、パンダ、カバなどの動物の赤ちゃんが登場し、「♪だーれの あかちゃん?」という問いかけと、「〇〇のあかちゃん こんにちは」という応答が繰り返される構成です。リズミカルな文章と愛らしいイラストが特徴で、読み聞かせを通じて子どもの自己肯定感を育むことを目的としています。最後には人間の赤ちゃんも登場し、「げんきに おおきく なーれ!」と愛情を込めて締めくくられます。

略歴

にへい たもつ

1990年、葛飾区公立保育園で初の男性保育士として勤務を開始し、保育士歴は40年に及びます。その後、葛飾区東立石保育園の園長に就任し、園長としての経験も豊富です。2006年からは、保育士や絵本作家、編集者らが集う「えほんの会」を主宰し、絵本に関する活動を積極的に展開しています。著作には、絵本『こーちょこちょ』『なで なで なーで』(KADOKAWA)や、紙芝居『ぶるるん ぷっぷー』『スプーンとフォークつかえるよ』『めざましごはん』(教育画劇)など、多数の作品があります。日々、子どもたちと接しながら、絵本の読み聞かせを実践し、その経験を作品作りに活かされています。

わたなべ さとこ

1983年に京都精華大学造形学部洋画科を卒業後、和菓子メーカーの企画室での勤務を経て、1989年よりフリーのイラストレーターとして活動を開始しました。2012年からは「手から手へ・絵本作家から子どもたちへ3.11後のメッセージ」展に参加し、同年にはPONTOON装画コンペティションvol.9で大賞を受賞しています。さらに、2015年にはボローニャ国際絵本原画展に入選するなど、国内外で高い評価を受けています。主な作品として、絵本『わたしは だあれ?』『パンダのあかちゃん おっとっと』『こーちょこちょ』(KADOKAWA)などがあり、温かみのあるイラストで多くの読者を魅了しています。

おすすめ対象年齢

この絵本は、0歳から2歳の乳幼児を対象としており、特に10か月くらいから1歳、2歳と長く楽しめる内容となっています。繰り返しのフレーズやリズミカルな言葉遣いが、子どもたちの興味を引き、親子のコミュニケーションを深める助けとなります。また、100人の保育士さんが推薦しており、保育現場でも高い評価を受けています。

レビュー

私自身、この絵本を手に取ってみて、動物たちの愛らしいイラストと心地よいリズムの文章に魅了されました。子どもたちが「だーれの あかちゃん?」という問いかけに対して元気に答える姿が目に浮かびます。また、親子で一緒に読むことで、子どもが自分が愛されていることを実感し、自己肯定感を育む素晴らしい機会になると感じました。シンプルながら深い愛情が伝わるこの絵本は、ファーストブックとしても最適で、多くの家庭や保育現場で活用されることを強くおすすめします。

タイトルとURLをコピーしました