
『にんぎょうの おいしゃさん』は、マーガレット・ワイズ・ブラウン作、J.P.ミラー絵、こみやゆう訳の心が温まる絵本です。日本語版は2017年にPHP研究所から出版されています。ある日、木の兵隊さんが病気になってしまい、にんぎょうの世界で活躍するお医者さんが治療にあたります。優しい言葉と独特なリズムの文章が子どもたちの心に寄り添い、J.P.ミラーの色鮮やかで愛らしいイラストが物語の魅力を引き立てます。小さな世界の出来事を通じて、思いやりや助け合いの大切さを伝える一冊です。翻訳は児童文学に精通したこみやゆう氏が担当し、原作の持つ温もりを丁寧に伝えています。読み聞かせにも適しており、親子で一緒に楽しめる作品です。
略歴
マーガレット・ワイズ・ブラウン
マーガレット・ワイズ・ブラウン(Margaret Wise Brown, 1910-1952)は、アメリカを代表する児童文学作家で、多くの子どもたちに愛される絵本を生み出しました。特に『おやすみなさい おつきさま』(Goodnight Moon)は、彼女の代表作として知られています。ニューヨーク生まれのブラウンは、幼少期から動物や自然への関心を持ち、のちにホリンズ大学で教育を学びました。後、教師として働きながら執筆活動を開始。彼女の作品は、シンプルでリズミカルな言葉遣いと、子どもの感性を捉えた内容が特徴です。若くして急逝しましたが、その作品は今もなお、多くの読者に親しまれています。
J.P.ミラー(絵)
J.P.ミラー(J.P. Miller)は、アメリカのイラストレーターであり、数多くの児童書の挿絵を手掛けました。彼の作品は、鮮やかな色彩と独特のスタイルで知られ、多くの読者に親しまれています。特に、マーガレット・ワイズ・ブラウンとのコラボレーションで、多くの名作を生み出しました。今もなお多くの人々に愛されています。
小宮 由(訳)
小宮由(こみやゆう,1974年生まれ)さんは東京都出身の翻訳家。学生時代を熊本で過ごし、大学卒業後、児童書出版社に入社。2001年に留学し、帰国後はいくつかの出版社勤務を経て、翻訳家として活動を開始しました。2004年から東京・阿佐ヶ谷で家庭文庫「このあの文庫」を主宰しています。家族も児童書に関わる仕事をしており、祖父はトルストイ文学の翻訳家・北御門二郎です。
おすすめ対象年齢
対象年齢は4~6歳頃の子供たちからとされています。簡潔でリズミカルな文章と、鮮やかなイラストが、小さな子どもたちの興味を引きつける内容となっています。
レビュー
『にんぎょうの おいしゃさん』は、シンプルながらも心温まる物語で、子どもたちに優しさや思いやりの大切さを伝えています。J.P.ミラーの色彩豊かなイラストレーションが物語を引き立て、読み聞かせにも最適な一冊です。また、こみやゆう氏の丁寧な翻訳により、原作の魅力が存分に伝わってきます。親子で一緒に楽しめる絵本として、おすすめです。