『たまごにいちゃんぐみ』は、あきやまただしさんが作・絵を手がけ、2006年に鈴木出版から発行された絵本です。「たまごにいちゃん」に憧れるたっくん、まーくん、ごーくんの3人が、たまごの殻をかぶったまま「たまごにいちゃんぐみ」を結成し、ヒーローを目指して奮闘します。物語の最後には、彼らが殻から出て、お互いの長所を認め合う姿が描かれています。成長することの大切さや、仲間との絆をユーモラスに描いた一冊です。
略歴
あきやま ただし
あきやま ただし(本名:秋山 匡)さんは、1964年に東京都で生まれた日本の絵本作家、イラストレーターです。東京芸術大学デザイン科を卒業後、1993年に『ふしぎなカーニバル』で第14回講談社絵本新人賞を受賞し、絵本作家としてのキャリアをスタートさせました。
その後、1995年には『はやくねてよ』で日本絵本賞大賞を受賞し、さらに2015年には『いしをつんだおとこ』で第62回産経児童出版文化賞美術賞を受賞するなど、数々の賞を受けています。
代表作としては、「はなかっぱ」、「パンツぱんくろう」、「まめうしシリーズ」、「へんしんシリーズ」、「たまごにいちゃん」シリーズなどがあり、これらの作品は子どもたちから高い人気を博しています。
また、2004年からはNHK Eテレの「おかあさんといっしょ」で「パンツぱんくろう」、2010年からは「はなかっぱ」のアニメーションが放送され、幅広いメディアで活躍し、子どもたちに笑顔と感動を届け続けています。
おすすめ対象年齢
『たまごにいちゃんぐみ』は、2歳から6歳くらいのお子さんにおすすめの絵本です。自立や成長への一歩を踏み出すことに不安を感じる年頃の子どもたちが、主人公たちの姿に共感し、自分のペースで前に進む勇気をもらえる内容となっています。読み聞かせにも最適で、親子で成長を感じ合える一冊です。
レビュー
たっくん、まーくん、ごーくんの3人が「たまごにいちゃん」に憧れて奮闘する姿がとても微笑ましく、読んでいて心が温かくなりました。たまごの殻をかぶったままヒーローを目指す彼らの姿は、子どもたちの成長過程での葛藤や挑戦を象徴しているように感じます。物語の最後で彼らが殻を破り、お互いの良さを認め合う場面には、成長することの大切さや仲間との絆の深さが描かれており、大人も共感できる内容です。ユーモアと温かさが詰まった、親子で楽しめる素敵な絵本です。