たまごねえちゃん/あきやま ただし

『たまごねえちゃん』は、あきやまただしさんが作・絵を手がけ、2005年に鈴木出版から発行された絵本です。「たまごにいちゃん」シリーズの一冊で、主人公はお父さんが大好きな「たまごねえちゃん」。殻の中が居心地よく、甘えん坊の彼女が、ある日お父さんの疲れた姿を見て、自分にできることを考え始めます。親子の絆や成長を描いた、心温まるストーリーです。

略歴

あきやま ただし

あきやま ただし(本名:秋山 匡)さんは、1964年に東京都で生まれた日本の絵本作家、イラストレーターです。東京芸術大学デザイン科を卒業後、1993年に『ふしぎなカーニバル』で第14回講談社絵本新人賞を受賞し、絵本作家としてのキャリアをスタートさせました。
その後、1995年には『はやくねてよ』で日本絵本賞大賞を受賞し、さらに2015年には『いしをつんだおとこ』で第62回産経児童出版文化賞美術賞を受賞するなど、数々の賞を受けています。
代表作としては、「はなかっぱ」、「パンツぱんくろう」、「まめうしシリーズ」、「へんしんシリーズ」、「たまごにいちゃん」シリーズなどがあり、これらの作品は子どもたちから高い人気を博しています。
また、2004年からはNHK Eテレの「おかあさんといっしょ」で「パンツぱんくろう」、2010年からは「はなかっぱ」のアニメーションが放送され、幅広いメディアで活躍し、子どもたちに笑顔と感動を届け続けています。

おすすめ対象年齢

『たまごねえちゃん』は、2歳から6歳くらいのお子さんにおすすめの絵本です。自立や成長への一歩を踏み出すことに不安を感じる年頃の子どもたちが、主人公の姿に共感し、自分のペースで前に進む勇気をもらえる内容となっています。読み聞かせにも最適で、親子で成長を感じ合える一冊です。

レビュー

「たまごねえちゃん」の甘えん坊な姿に、思わず笑ってしまいました。でも、お父さんのために何かしたいと考える彼女の姿には、胸がじんわり。子どもが自分の殻を破って成長していく過程が、ユーモラスに、でも丁寧に描かれていて、大人も共感できる内容です。イラストもかわいらしく、読み聞かせの時間が楽しくなること間違いなし。親子で一緒に読むのにぴったりの絵本です。