『セッセとヨッコラ ヒョゴーどうくつのたんけん』(2014年、フレーベル館)は、第19回日本絵本賞受賞作家・高畠那生さんのユーモアたっぷりな冒険絵本。せっかちで前のめりな犬のセッセと、マイペースでちょっとめんどうくさがりな猿のヨッコラ。正反対のふたりが、布団の中にできた「ヒョゴー洞窟」を探検しちゃいます!どこまでも想像をふくらませた洞窟探検は、子ども心にドキドキわくわく。高畠さんならではの大胆な構図や表情豊かなキャラクターで、読み聞かせも盛り上がること間違いなしです。
略歴
高畠 那生
高畠 那生(たかばたけ なお)さんは、1978年に岐阜県で生まれ、東京造形大学美術学科を卒業されました。2003年に『ぼく・わたし』(絵本館)でデビューし、その後、多くの絵本を手掛けています。代表作には、『カエルのおでかけ』(フレーベル館)、『バナナじけん』(BL出版)、『うしとざん』(小学館)などがあり、これらの作品で日本絵本賞や産経児童出版文化賞ニッポン放送賞などを受賞されています。
おすすめ対象年齢
対象年齢は4歳~7歳くらいがおすすめ。言葉遊びやキャラクター同士の掛け合いが楽しく、読み聞かせで盛り上がります。自分で絵をじっくり見ながらストーリーを追えるので、小学校低学年の一人読みにもぴったりです。洞窟探検のワクワク感を親子で楽しめますよ。
レビュー
読んでるだけで布団の中が別世界になる感覚にワクワク!セッセとヨッコラのかけあいが最高で、せっかちな犬とマイペースな猿のテンポ感が笑えました。高畠さんの絵は勢いがあって、布団のシワすら冒険の舞台に変えてしまう発想に脱帽。子どもの頃「布団が洞窟みたいだな」って思ったことを思い出して、共感しまくり。寝る前に読んだら、そのまま自分も探検隊になった気分で眠れそう!大人も童心に帰れる楽しい一冊だと思います。