はじめはタマゴ/ローラ・ヴァッカロ・シーガー

『はじめはタマゴ』は、ローラ・ヴァッカロ・シーガー作、久山太市訳の絵本です。原作は『First the Egg』で、2007年にアメリカで出版されました。日本語版は2014年に評論社から刊行されています。この絵本は、卵からニワトリ、オタマジャクシからカエル、種から花など、身近な生き物や植物の成長や変化をシンプルで力強いイラストとともに描いています。ページに開けられた穴が次の展開を予感させ、子どもたちの好奇心を刺激します。変化と成長の驚きや喜びを感じられる作品です。

略歴

ローラ・ヴァッカロ・シーガー

ローラ・ヴァッカロ・シーガー(Laura Vaccaro Seeger)は、ニューヨーク州生まれの絵本作家です。ニューヨーク州立大学パーチェス校で美術やデザインを学び、卒業後はアニメーター、デザイナー、美術家、ネットワークテレビのディレクターとして活躍しました。その後、絵本作家としての道を歩み始め、ボストングローブ・ホーンブック賞やコルデコット賞オナー賞など、数々の賞を受賞しています。邦訳された作品には、「いぬとくま」シリーズ(落合恵子訳、クレヨンハウス)などがあります。

久山 太市(訳)

グラファロ―もりでいちばんつよいのは?』や『グラファロのおじょうちゃん』の日本語翻訳者である久山太市さん。また、久山太市さんは他にもハンス・ウィルヘルム作『ずーっとずっとだいすきだよ』『ぼくたちまたなかよしさ!』、アンソニー・ブラウン作『うちのママってすてきなの』などの英米の絵本や物語の翻訳も手がけておられます。

おすすめ対象年齢

『はじめはタマゴ』の対象年齢は、3歳から5歳程度とされています。シンプルな言葉と大胆なイラスト、そしてページに開けられた穴が幼児の興味を引きつけ、楽しみながら読み進めることができます。

レビュー

この絵本は、シンプルながらも工夫が凝らされたデザインが印象的です。ページに開けられた穴が次の展開を予感させ、子どもたちの好奇心をくすぐります。また、卵からニワトリへ、種から花へといった変化を通じて、生命の循環や成長の素晴らしさを感じさせてくれます。親子で一緒に読みながら、自然の不思議や命の大切さについて話し合うきっかけにもなるでしょう。

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