『カエルのおでかけ』は、高畠那生さんが作・絵を手掛けた絵本で、2013年にフレーベル館から出版されました。物語は、どしゃぶりの天気に喜び勇んでピクニックに出かけるカエルが主人公です。大雨の中、デッキに横たわり、サングラスをかけてリラックスするなど、何もかもあべこべな世界を描いたユーモラスな作品です。
略歴
高畠 那生(たかばたけ なお)さんは、1978年に岐阜県で生まれ、東京造形大学美術学科を卒業されました。2003年に『ぼく・わたし』(絵本館)でデビューし、その後、多くの絵本を手掛けています。代表作には、『カエルのおでかけ』(フレーベル館)や『うしとざん』(小学館)などがあり、これらの作品で日本絵本賞や産経児童出版文化賞ニッポン放送賞などを受賞されています。
おすすめ対象年齢
この絵本の対象年齢は、出版社のおすすめによれば4歳、5歳からとなっています。ユーモラスなストーリーとカラフルなイラストレーションは、この年齢層の子どもたちに特に楽しんでもらえる内容となっています。さらには大人も楽しめる作品です。
レビュー
『カエルのおでかけ』は、雨の日をポジティブに捉えるカエルの姿が印象的です。普段、雨を憂鬱に感じる人間とは対照的に、カエルにとっての「良い天気」は大雨であり、そのギャップが読者に新鮮な視点を提供します。高畠さんの独特なイラストと相まって、読後には雨の日が少し楽しく感じられるかもしれません。
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