『うちにかえったガラゴ』(作・絵:島田ゆか/ブロンズ新社/2001年)は、人気キャラ・ガラゴが主役の絵本第2弾。暖かい季節だけ旅をするガラゴは、寒くなったらおうちに帰ってのんびり。今回は、大好きなお風呂で旅の疲れを癒そうとしたところ、トントン…と玄関に訪問者が。やってきたのは、旅する雑貨屋・とらちゃん。そしてまた誰かがやって来て…?ほっこりする展開に加えて、ガラゴの自宅や来客たちの様子が細かく描かれていて、見ているだけで楽しい1冊です。
略歴
島田 ゆか
島田ゆかさんは1963年兵庫県生まれの絵本作家・イラストレーターです。東京デザイン専門学校グラフィックデザイン科を卒業後、企業でグッズのデザインや広告の仕事をしながら、イラストや絵本制作を志しました。1994年、初の絵本『バムとケロのにちようび』(文溪堂)を出版。細部まで描きこまれた緻密な絵と、ユーモラスなキャラクターたちが人気を集め、「バムとケロ」シリーズをはじめ、『ガラゴ』シリーズ、『ぶーちゃんとおにいちゃん』など数々の作品を発表。現在も東京都在住で、創作を続けています。
おすすめ対象年齢
『うちにかえったガラゴ』は、3歳頃から小学校低学年向け。読み聞かせにもぴったりで、ガラゴのやさしい世界観と、ゆかいな仲間たちとのやりとりに思わず笑顔に。細かく描きこまれたイラストは、文字が読めなくても楽しめるので、何度でもめくりたくなる絵本です。
レビュー
今回は「旅」じゃなく「おうち」が舞台というのが新鮮でした!寒い季節にぴったりの、のんびり温かい雰囲気が最高です。ガラゴが静かにお風呂を楽しもうとするたびに、次々と仲間が訪ねてくる展開が楽しくて、読んでいて自然とニコニコしちゃいました。細かい小物やインテリアの描写も魅力的で、ページの隅々までじっくり眺めたくなります。ガラゴと仲間たちのやりとりには、やさしさとユーモアがあふれていて、心がぽかぽかになる1冊です。