ぶどうくん/さとう めぐみ

『ぶどうくん』は、さとうめぐみさんの「おいしいもり」シリーズ第5作として、2021年にPHP研究所から出版された絵本です。果物と野菜たちが、今日も仲良く遊んでいます。そんな中、乾いたものが大好きな妖怪「サバクダー」が登場!やくみレンジャーと協力しながら、ぶどうくんたちは妖怪に立ち向かいます。ポップでユーモラスな絵柄と、にぎやかなストーリー展開で、子どもたちの心をぎゅっとつかむ内容です。

略歴

さとう めぐみ

さとう めぐみさんは、東京都生まれの絵本作家・日本画家です。東京藝術大学大学院美術研究科日本画専攻を修了し、動物をモチーフにした日本画の表現と絵本創作を続けています。代表作には、「おいしいもり」シリーズ(PHP研究所)や「まじょ」シリーズ(ハッピーオウル社)、「くものこ くー」シリーズ(教育画劇)などがあります。『まじょのほうき』で第4回ようちえん絵本大賞を受賞し、『おべんとう』で第9回MOE絵本屋さん大賞2016パパママ賞を受賞するなど、多くの作品で評価を得ています。彼女の作品は、食べ物や動物をキャラクターにしたユーモラスで温かみのあるストーリーが特徴で、子どもたちに親しまれています。

おすすめ対象年齢

『ぶどうくん』は、4歳〜6歳くらいの幼児にぴったりの絵本です。ぶどうくんとのやりとりや、悪者に立ち向かうドキドキの展開は、想像力を育てるだけでなく、「協力すること」の大切さも自然に学べます。読み聞かせにも自分読みデビューにも◎。

レビュー

『ぶどうくん』は、とってもにぎやかで、読んでいて元気をもらえる絵本です。りんごちゃんがぶどうくんの葉っぱとツルに文句を言うところがかわいくて、微笑ましくなります。(縄跳びの邪魔になるからって・・・)「乾いたものが好きな妖怪」っていう設定もユニークで、大人も思わずクスッ。シリーズを通して登場する「やくみレンジャー」もいい味出していて、ファンになる子どもも多そう!おいしい食べ物が、ヒーローになって大活躍するのがこのシリーズの面白さ。ぶどう好きな子には特におすすめです。

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