『ぐりとぐらのおまじない』は、中川李枝子さんが作、山脇百合子さんが絵を担当した絵本で、2009年に福音館書店から出版されました。この作品は、人気シリーズ「ぐりとぐら」の一冊で、主人公の野ねずみの兄弟、ぐりとぐらが「おまじない」を使って日常の中に小さな魔法を起こし、読者に驚きと喜びを提供します。山脇さんの温かみのあるイラストと中川さんのリズミカルな文章が組み合わさり、子どもたちの想像力を刺激する作品となっています。読み聞かせにも適した内容です。
略歴
なかがわ りえこ
なかがわりえこ(中川 李枝子、1935年生まれ)は、日本を代表する児童文学作家であり、絵本作家としても広く知られています。北海道札幌市に生まれ、幼少期から自然に親しむ環境で育ちました。東京都立高等保母学院(現・都立高等保育学院)卒業し、保育士として働き始めました。この経験が、後の創作活動に大きな影響を与えています。
保育士時代に子どもたちへの読み聞かせや遊びの中で得た知識を活かし、1962年に『いやいやえん』で作家デビュー。1963年には、イラストを実妹の画家・山脇百合子(旧姓・大村)が担当した『ぐりとぐら』を発表し、広く支持を集めました。特に「ぐりとぐら」シリーズは、親しみやすい文章と温かみのある物語が特徴で、世代を超えて愛される作品となっています。
その後も数々の絵本や児童書を手がけ、子どもの目線に寄り添った物語を紡ぎ続けています。『そらいろのたね』『ももいろのきりん』など、多くの作品を発表しました。また、1988年公開のスタジオジブリの映画『となりのトトロ』では、オープニングテーマ「さんぽ」の作詞を手がけました。作品を通じて、自然や友情、日常の小さな喜びを大切にするメッセージを伝え、多くの人々に影響を与えてきました。
やまわき ゆりこ(絵)
やまわきゆりこ(旧姓:大村百合子)さんは、1941年、東京府(現・東京都)に生まれました。東京都立西高等学校を経て、上智大学外国語学部フランス語科を卒業。高校3年生のときに童話の挿絵を手掛けたことがきっかけで、絵本作家としての道を歩み始めました。姉である中川李枝子さんとの共作で「ぐりとぐら」シリーズや『そらいろのたね』など、多くの作品を世に送り出しました。1967年に『ぐりとぐらのおきゃくさま』で厚生大臣賞を受賞し、2013年には菊池寛賞を受賞しています。2022年80歳で永眠されました。
おすすめ対象年齢
この絵本の対象年齢は、一般的に3歳から6歳の幼児から小学校低学年の子どもたちとされています。物語の内容や文章の長さ、イラストの魅力から、この年齢層の子どもたちが楽しめるように作られています。また、親子での読み聞かせを通じて、コミュニケーションを深めることもできる作品です。
レビュー
この絵本の対象年齢は、一般的に3歳から6歳の幼児から小学校低学年の子どもたちとされています。物語の内容や文章の長さ、イラストの魅力から、この年齢層の子どもたちが楽しめるように作られています。また、親子での読み聞かせを通じて、コミュニケーションを深めることもできる作品です。