はたらくんジャー/木坂 涼

『はたらくんジャー』(2007年、フレーベル館)は、木坂涼さんのリズミカルな言葉と、高畠那生さんの個性的なイラストが魅力の“のりもの絵本”。登場するのは、ショベルカーやパトカー、消防車など、子どもたちが大好きな「はたらく車」たち。でもただの紹介じゃないんです!みんな「はたらくんジャー」が運転して、それぞれの仕事をバッチリこなします。絵のユーモアと音の楽しさがぎゅっと詰まっていて、読めば読むほどクセになる一冊です!

略歴

木坂 涼

木坂涼(きさか りょう)さんは、1958年、埼玉県生まれ。和光大学人文学部芸術学科を卒業後、博報堂に勤務されました。1981年、自費出版の詩集『じかんはじぶんを』で詩人としてデビューし、その独特な作風が注目を集めました。1987年には詩集『ツッツッと』で第5回現代詩花椿賞を受賞し、1997年には『金色の網』で芸術選奨文部大臣新人賞を受賞されています。詩人としての活動に加え、エッセイスト、絵本作家、翻訳家としても幅広く活躍されています。特に、創作絵本や海外の児童文学の翻訳に力を入れており、代表作には『みんなおっぱいのんでたよ』(福音館書店)や『あいうえたいそう』(偕成社)などがあります。また、翻訳作品としては『ねずみの歯いしゃさんアフリカへいく』や『ヨセフのだいじなコート』など、多数の絵本を手掛けています。現在も、詩や絵本の創作、翻訳を通じて、子どもから大人まで幅広い読者に親しまれる作品を提供し続けています。

高畠 那生(絵)

高畠 那生(たかばたけ なお)さんは、1978年に岐阜県で生まれ、東京造形大学美術学科を卒業されました。2003年に『ぼく・わたし』(絵本館)でデビューし、その後、多くの絵本を手掛けています。代表作には、『カエルのおでかけ』(フレーベル館)、『バナナじけん』(BL出版)、『うしとざん』(小学館)などがあり、これらの作品で日本絵本賞や産経児童出版文化賞ニッポン放送賞などを受賞されています。

おすすめ対象年齢

目安としては2歳〜6歳くらいがぴったり。リズムのよい文章は、言葉を覚え始めた子にも楽しく響きますし、乗り物が好きな子には何度でも読んで!と言われそう。読み聞かせにも、自分で読む練習にもおすすめです。

レビュー

『はたらくんジャー』は、働く車たちが主役のワクワク絵本。ショベルカーやダンプカーなど、日ごろ見かける車に「はたらくんジャー」が運転し、それぞれの仕事をばっちりこなしていきます。高畠那生さんのユーモラスな絵と、木坂涼さんのテンポよい言葉がぴったりハマって、読んでいてとっても楽しいです。働く車たちのかっこいい活躍に、子どもたちは目をキラキラさせること間違いなしの一冊です。