うえへまいりまぁす/長谷川 義史

『うえへまいりまぁす』は、長谷川義史さんによるユーモアあふれる絵本です。​物語の舞台は超高層デパートのエレベーター。​エレベーターが各階に止まるたびに、個性豊かな乗客たちが次々と乗り込んできます。​そのたびに、エレベーター内の状況が変化し、読者を笑わせます。​長谷川さんの独特なイラストが物語に親しみやすさと楽しさを加えています。​この絵本は、幼年から小学初級までの子どもたちを対象としており、家族みんなで楽しめる作品です。

略歴

長谷川義史

長谷川義史(はせがわよしふみ)さんは、1961年大阪府藤井寺市生まれ。 ​グラフィックデザイナーからイラストレーターを経て、2000年に『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』で絵本作家としてデビューしました。 ​2003年には『おたまさんのおかいさん』で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。​また、2008年には『ぼくがラーメンたべてるとき』で日本絵本賞と小学館児童出版文化賞を受賞するなど、多くの作品で高い評価を得ています。

おすすめ対象年齢

対象年齢は、幼児から小学校低学年までの子どもたちが楽しめる内容となっています。​エレベーターという身近な存在と、各階で登場するユニークな売り場が、子どもたちの興味を引き、読み聞かせにも最適です。​また、物語のテンポが良く、繰り返しの要素も含まれているため、子どもたちが飽きずに楽しむことができます。

レビュー

この絵本を読んで、エレベーターが上がるたびに現れる予想外の売り場と、家族の反応がとても面白く感じました。​特に、459階の地獄の物産展や最上階の神様の特別セールなど、想像を超える展開が続き、ページをめくるのが楽しみでした。​長谷川義史さんの温かみのあるイラストが物語を引き立てており、子どもたちだけでなく大人も一緒に笑いながら楽しめる作品だと思います。​読み終えた後も、家族で「次はどんな売り場があったら面白いかな?」と話し合うなど、コミュニケーションのきっかけになる絵本です。