みつけたよ、ぼくだけのほし/オリヴァー・ジェファーズ

オリヴァー・ジェファーズ作・絵、三辺律子訳の絵本『みつけたよ、ぼくだけのほし』は、星を手に入れたいと願う少年の冒険を描いた作品です。​原作名は『How to Catch a Star』で、2004年にイギリスで発行されました。​日本語版はソニー・マガジンズから出版されています。​物語は、星を捕まえようと試みる少年の純粋な夢と努力を通じて、子どもの豊かな想像力と探求心を描いています。​彼の試行錯誤と最後の出会いは、読者に感動と喜びをもたらします。

略歴

オリヴァー・ジェファーズ

オリヴァー・ジェファーズ (Oliver Jeffers) は、1977年オーストラリア生まれの北アイルランドの芸術家、イラストレーター、作家です。代表作『まいごのペンギン』は 2006 年のネスレ スマーティーズ ブック プライズゴールド メダルとブ​​ルー ピーター ブック アワードを受賞し、同年にはケイト グリーナウェイ メダルの最終候補にも選ばれました。ジェファーズの作品は、ユニークな視点とシンプルで味わい深いイラストが特徴で、子どもたちだけでなく大人にも広く支持されています。他の代表作には『The Incredible Book Eating Boy』、『The Fate of Fausto』などがありイラストを担当した『クレヨンからのおねがい!』(The Day the Crayons Quit)も有名です。ジェファーズは、彼の絵本作品が国際的に認められ、数々の賞を受賞しています。また、彼の作品は他の言語に翻訳され世界中の人たちに愛されています。

三辺 律子(訳)

三辺律子さんは、英米文学の翻訳家。東京都出身で、聖心女子大学英語英文科を卒業後、白百合女子大学大学院児童文化学科を修了されました。在学中に翻訳家の神宮輝夫氏の指導を受け、『こわいものなんて何もない』の翻訳でデビューされました。その後、『龍のすむ家』シリーズや『マザーランドの月』など、多くの児童書やファンタジー作品を手がけられています。また、海外文学ブックガイド「BOOKMARK」の編集人としても活動し、海外文学の魅力を広めることに尽力されています。翻訳を通じて、幅広い世代に物語の面白さを伝えている翻訳家です。

おすすめ対象年齢

この絵本の対象年齢は3歳以上とされています。​物語の内容と絵の表現が、幼児から小学校低学年の子どもたちに適しており、彼らの想像力や夢見る心を育むのに役立ちます。

レビュー

本作は、星を手に入れたいと願う少年の純粋な思いと、そのための努力が美しく描かれています。​彼の試行錯誤は、子どもらしい発想と行動力に溢れ、読者を微笑ませます。​また、現実的な困難に直面しながらも夢を追い続ける姿勢は、子どもだけでなく大人にも共感を呼び起こします。​最後に彼が見つけたものが何であるかは読む人によって解釈が分かれますが、それが物語の魅力を一層深めています。​ジェファーズの温かみのあるイラストレーションも、物語の雰囲気を引き立てています。

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