つかまえた!/鈴木 まもる

鈴木まもるさんの『つかまえた!』(2014年 講談社)は、「つかまえた!」の掛け声が楽しい、捕まえっこ絵本です。たんぽぽの綿毛をてんとうむしが捕まえ、それをとかげが捕まえて……というように、次々つながる捕まえられっこの連鎖がワクワクを引き出します。ページをめくるごとに捕まえる感触と擬態語の心地よいリズムが広がっていき、子どもも大盛り上がり。最後に誰がみーんなをギューッと「つかまえる」のか、その期待感が盛り上がる一冊です。読み聞かせで盛り上がること間違いなし!

略歴

鈴木 まもる

鈴木まもるさんは1952年東京生まれ。東京芸術大学工芸科を中退後、1980年に『ぼくの大きな木』で絵本作家としてデビュー。作品数は200冊以上にのぼります。1995年に「黒ねこサンゴロウ」シリーズで赤い鳥さし絵賞を、2006年に『ぼくの鳥の巣絵日記』で講談社出版文化賞絵本賞、2015年には『ニワシドリのひみつ』で産経児童出版文化賞JR賞など数々の受賞歴あり。伊豆半島に在住し、画家・絵本作家として活動する傍ら、鳥の巣研究家として収集・展覧会・講演なども行っています。

おすすめ対象年齢

この絵本は2歳くらいからが遊びながら楽しめる年齢です。シンプルな言葉とテンポのいい擬音語が、小さな子どもたちの声を引き出してくれます。それに、捕まえたり、捕まったりという動作が直感的に理解でき、玩具遊びやごっこ遊びにもつながる内容です。親子で一緒に声を合わせて盛り上がるのにぴったりな一冊です。

レビュー

とにかくテンポが楽しい絵本です。「つかまえた!」→「つかまった!」の連鎖に合わせてどんどんページをめくるうち、子どもも大人も思わず声を出しちゃう。たんぽぽ、てんとう虫、トカゲ、ネコと、捕まえる対象の変化もユニークで、最後に誰が全部を捕まえるのかな?という期待が高まります。鈴木まもるさんの絵はほんのりやさしく、捕まえられても怖くない温かさがあって、ぎゅっとしたくなる愛らしさです。読み終えたあと、もう一回じゃないと、と子どもの笑顔が止まらない、そんな中毒性も。読み聞かせにも、自分で読むにもぴったりですよ!ママは強い!