『おすしがすきすぎて』(作:サトシン/絵:田中六大/2021年・Gakken)は、朝からおすしを食べたい“ぼく”の妄想が止まらない爆笑絵本。ママに「ムリ!」と言われても、頭の中はおすしでいっぱい。魚を見ればネタを思い浮かべ、ダジャレは連発、夢はすし職人!巨大鉄火巻きや「すしハウス」など、妄想がどんどん広がっていく様子が最高にユニーク。田中六大さんのポップで勢いのある絵が、ぼくのすし愛をさらに盛り上げてくれます。
略歴
サトシン
サトシン(本名:佐藤伸/さとう しん)さんは1962年、新潟県生まれの絵本作家です。もともとは広告制作プロダクションに勤め、専業主夫を経て、フリーランスのコピーライターとして在宅で働きつつ、やがて絵本作家の道へ進みました。「お話の力の復権」を目指し、親子のコミュニケーション遊びとして「おてて絵本」を考案、ソング絵本の普及活動も精力的に行っています。代表作には、爆笑必至で子どもにも大人にも人気の『うんこ!』(絵:西村敏雄/文溪堂)、『わたしは あかねこ』(絵:西村敏雄/文溪堂)、そして『とこやにいったライオン』(絵:おくはらゆめ/教育画劇)や『でんせつの きょだいあんまんを はこべ』(絵:よしながこうたく/講談社)など、多彩なテーマとユーモアを交えた絵本を多数手がけています。「おてて絵本」のアイデアや全国での絵本ライブ活動など、絵本を読むだけでなく“場づくり”としての絵本文化を広げている点も、サトシンさんならではの魅力だと思います。
田中 六大(絵)
田中六大(たなかろくだい)さんは1980年東京都生まれ。多摩美術大学大学院を修了後、漫画家・イラストレーターとして活動を開始しました。絵本作家としては、内田麟太郎さん作の『だいくのたこ8さん』(くもん出版)でデビュー。その後、『ねこやのみいちゃん』『へいきへいきのへのかっぱ!』『しょうがっこうへ いこう』『おすしですし!』など、多数の絵本で親しまれています。親しみやすいユーモラスな絵柄と、色彩豊かなイラストで幅広い世代に人気。児童書の挿絵や「日曜日シリーズ」などでも活躍しています。
おすすめ対象年齢
対象年齢は3歳〜5歳くらい。テンポの良い文章とユーモラスな絵が、小さなお子さんの笑いのツボをしっかり押さえてます。ダジャレや妄想が炸裂するので、読み聞かせにもぴったり。おすし好きな子はもちろん、そうじゃない子もきっとハマるはず。
レビュー
読んでるうちに「おすし食べたい…」ってなる絵本です(笑)。ぼくの妄想がどんどん広がって、巨大鉄火巻きや「すし電車」まで登場する展開に爆笑。サトシンさんの文章はノリが良くて、声に出して読むとさらに楽しい!田中六大さんの絵も、勢いとユーモアがあって、すしネタ図鑑ページなんかはちょっとした学びにもなってる。親子で笑いながら読めるし、読み終わったあとに「今日の晩ごはん、すしにしよっか」ってなる率高めです。


