新井洋行さん作の絵本『ほっぺに ちゅ!』は、2022年に童心社から出版されました。この絵本は「とことこえほん」シリーズの一冊で、ミニトマトちゃんが大きなトマトさんのほっぺに「ちゅ!」とする場面から始まります。続いて、ひよこちゃんがにわとりさんに、コップくんが大きなコップさんに「ちゅ!」と、愛情表現が次々と描かれます。最後には、主人公の「ぼく」がお母さんのほっぺに「ちゅ!」をして、親子のスキンシップの大切さを伝えています。シンプルな言葉とカラフルなイラストで構成されており、親子での読み聞かせに最適な作品です。
略歴
新井洋行(あらい ひろゆき)さんは、1974年に東京都で生まれました。東京造形大学造形学部デザイン学科を卒業後、セガに勤務し、デザイナーとしてのキャリアを積みました。その後、娘さんの誕生を機に退職し、絵本作家としての活動を開始しました。代表作には、『れいぞうこ』(偕成社)、『いろいろ ばあ』(えほんの杜)、『ちゅうちゅうたこかいな』(講談社)、『おばけとかくれんぼ』(くもん出版)などがあり、独自の視点とデザインセンスで多くの作品を手掛けていて子どもたちの興味を引くユニークな作品を多数手掛けています。
おすすめ対象年齢
『ほっぺに ちゅ!』は、出版社のおすすめ年齢として0歳から2歳までの乳幼児を対象としています。シンプルなストーリーと繰り返しの表現、そしてカラフルで親しみやすいイラストが特徴で、言葉を覚え始めたばかりの赤ちゃんや幼児に適しています。また、親子でのスキンシップを促す内容となっており、読み聞かせを通じて親子の絆を深めることができます。
レビュー
『ほっぺに ちゅ!』は、愛らしいキャラクターたちが次々と「ちゅ!」をするシーンが描かれており、読んでいるだけで心が温まります。シンプルな言葉の繰り返しとリズミカルな展開は、小さな子どもたちの興味を引きつけ、集中力を養うのにも役立ちます。また、親子で一緒に「ちゅ!」を真似しながら読むことで、自然とスキンシップが生まれ、親子のコミュニケーションを深める素晴らしい機会を提供してくれます。新井洋行さんの温かみのあるイラストレーションも魅力的で、子どもたちだけでなく大人も楽しめる作品です。