
『まかしとき!』は、くすのき しげのり氏作、イラストは、のしさやか さんの絵本で、2016年にフレーベル館から発行されました。母親が出産で入院中、家事を手伝いに来たおばあちゃんが怪我をしてしまい、主人公のななえちゃんが「まかしとき!」と元気に家事に挑戦する姿を描いた物語です。子どものやる気を応援する内容で、小学校低学年から中学年におすすめ。のし さやかの温かみのあるイラストが魅力です。
略歴
くすのきしげのり
くすのき しげのり(楠 茂宣)さんは、1961年生まれの日本の児童文学作家、童謡詩人です。 徳島県出身で、徳島大学教育学部を卒業し、鳴門教育大学大学院を修了しました。1986年から小学校教諭として勤務し、その後、鳴門市教育委員会指導主事や鳴門市立図書館副館長を務めました。2011年に教職を退職し、オフィスKUSUNOKIを設立して創作活動や講演活動に専念しています。主な作品に『おこだでませんように』や『メガネをかけたら』などがあり、これらは青少年読書感想文全国コンクールの課題図書にも選ばれています。
のしさやか(絵)
のしさやか さんは、1978年和歌山県生まれの絵本作家です。インターナショナルアカデミーを修了し、ロンドン芸術大学でグラフィックデザインを学びました。主な作品に『あつまれ!わくわく パンまつり』や『どこへいったの?いちごちゃん』、「おいしいふくやさん」シリーズなどがあります。 また、紙芝居作品『ねこのえきちょうさん』も手掛けています。
おすすめ対象年齢
『まかしとき!』は、小学校低学年から中学年の子どもたちを主な対象としています。物語の内容や登場人物の年齢設定から、6歳から9歳程度の子どもたちに適していると考えられます。
レビュー
この絵本は、家族の助け合いの大切さを描いており、読者に温かい気持ちを伝えます。のしさやかさんの柔らかいタッチのイラストが物語に彩りを添え、ななえちゃんや家族の感情や動きを生き生きと表現しています。また、くすのき しげのりさんの文章は、子どもたちの心に寄り添い、共感を呼び起こします。全体として、親子で楽しめる心温まる作品となっています。