なーらんだ/三浦 太郎

三浦太郎さん作の絵本『なーらんだ』は、2006年に こぐま社から発行されました。 ​この絵本では、散らばっていた鳥や車などがページをめくると整然と並ぶ様子が描かれています。​最後には親子の笑顔も並び、温かい雰囲気を醸し出しています。​シンプルな構成と優しい色使いで、子どもたちが物を並べる楽しさを感じられる内容となっています。

略歴

三浦 太郎

三浦太郎(みうら たろう)さんは、1968年に愛知県西尾市で生まれた絵本作家・イラストレーターです。 大阪芸術大学美術学科版画専攻を卒業後、イラストレーターとして活動を開始し、スイスの出版社La Joie De Lireから『JE SUIS…』で絵本作家としてデビューしました。 その後、赤ちゃん絵本『くっついた』で多くの読者を獲得し、2011年には『ちいさなおうさま』で第58回産経児童出版文化賞美術賞を受賞しています。 近年は絵画作品の制作や子ども向けのワークショップなど、多岐にわたる活動を展開しています。

おすすめ対象年齢

対象年齢は0歳から2歳ごろまでとされています。 ​この年齢の子どもたちは、物を並べたり整頓したりすることに興味を持ち始める時期であり、その興味を引き出す内容となっています。

レビュー

『なーらんだ』は、シンプルな構成とやさしい色合いのイラストがとても印象的な絵本です。ページをめくるごとにバラバラだったものがきちんと並ぶ様子は、子どもだけでなく大人にも小さな心地よさを与えてくれます。「並ぶ」という行為が、こんなに楽しくて美しいものだったのかと再発見させてくれました。特に最後の親子の笑顔の場面には、日常の中の温かさや安心感がにじみ出ていて、思わずほっこり。言葉が少ない分、想像力をふくらませながら読むことができ、読み聞かせにもぴったりだと感じました。

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