
三浦太郎さん作の『ちいさなおうさま』(偕成社、2010年)は、大きなお城で寂しく暮らしていた小さな王さまが、大きなお姫さまと結婚することで生活が一変する物語です。シンプルで鮮やかな色使いのイラストと、短くリズミカルな文章が特徴で、幼い子どもにも理解しやすい構成となっています。家族の大切さや愛情の温かさを感じさせる一冊です。
略歴
三浦 太郎
三浦太郎(みうら たろう)さんは、1968年に愛知県西尾市で生まれた絵本作家・イラストレーターです。 大阪芸術大学美術学科版画専攻を卒業後、イラストレーターとして活動を開始し、スイスの出版社La Joie De Lireから『JE SUIS…』で絵本作家としてデビューしました。 その後、赤ちゃん絵本『くっついた』で多くの読者を獲得し、2011年には『ちいさなおうさま』で第58回産経児童出版文化賞美術賞を受賞しています。 近年は絵画作品の制作や子ども向けのワークショップなど、多岐にわたる活動を展開しています。
おすすめ対象年齢
『ちいさなおうさま』は、3歳から5歳くらいの子どもを対象としています。シンプルな文章と明快なイラストが、小さな子どもにも理解しやすく、読み聞かせにも適しています。
レビュー
この絵本は、シンプルなストーリーと鮮やかな色彩で、家族の大切さを優しく伝えています。小さな王さまが大きなお姫さまと出会い、生活が豊かになる様子は、子どもにもわかりやすく描かれており、読み聞かせを通じて親子で温かい時間を共有できる作品です。また、三浦太郎さんのイラストは、シンプルながらも表情豊かで、子どもたちの想像力を刺激します。
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