ロバート・マンチの『ラヴ・ユー・フォーエバー』(Love You Forever)は、1986年にカナダで初めて出版されました。親子の愛を描いた感動的な絵本として世界中で愛されています。物語は、母親が赤ちゃんの息子に「どんなときも愛してる」という子守唄を歌いかける場面から始まります。成長しても母親は変わらず息子に愛情を注ぎ、息子もやがて母親を支える立場になる様子が描かれています。親から子への深い愛情と、成長とともに移り変わる親子の関係を繊細に表現しており、シンプルながらも深い感動を呼び起こす内容です。
ロバート・マンチの略歴
ロバート・マンチ(Robert Munsch、1945年 – )は、アメリカ出身でカナダ在住の絵本作家で、数多くのユーモアと感動にあふれる作品で知られています。大学で児童心理学を学び、その後、保育園で働きながら子どもたちにお話をするうちに作家としての才能が開花しました。彼の作品は、子どもたちに愛されるテンポの良い語り口とユーモアが特徴です。『ラヴ・ユー・フォーエバー』をはじめ、数々の絵本が世界中で読まれ、親子で楽しめる作品を多く生み出しています。
おすすめ対象年齢
この絵本は、主に3歳から8歳の子ども向けですが、親子の愛情を描いているため、大人も楽しめる絵本として人気があります。親から子どもへの読み聞かせに加え、大人自身が親子愛について再確認できる作品です。
レビュー
『ラヴ・ユー・フォーエバー』は、親としての無償の愛を象徴する一冊であり、特に親になった人には深い共感を呼びます。物語は、親が子どもに注ぐ愛情が永遠に続くことを示し、ページをめくるたびに親から子、そして子から親へと愛が引き継がれていく様子に胸が温かくなります。この本は、読み終わったあとも心に残るような優しさと切なさが混じり合い、感動を呼び起こします。親子の愛を改めて感じることができる、特別な一冊だと感じます。
表紙ですが日本では、翻訳絵本の表紙デザインが元のものと異なることがよくあります。これは、日本の出版業界において「独自の市場価値を加える」という慣例だそうです。どちらも好きな画風です。