『おべんとうしろくま』は、柴田ケイコさん作・絵の絵本で、2018年にPHP研究所から出版されました。この作品では、おべんとうが大好きなしろくまが、「おべんとうの中に入ってみたらどんな感じかな?」と想像を膨らませます。おにぎりの具になったり、タコさんウインナーと一緒に並んだり、巻き寿司の具材と共にぐるぐる巻かれたりと、ユーモアあふれる展開が描かれています。しろくまの豊かな想像力と食べ物への愛情が伝わる、楽しい絵本です。
略歴
柴田ケイコ
柴田ケイコ(しばたけいこ)さんは、1973年に高知県で生まれ、奈良芸術短期大学ビジュアルデザインコースを卒業後、香川県や高知県の印刷会社でグラフィックデザインやオペレーターの仕事に従事しました。2002年よりフリーのイラストレーターとして独立し、広告や出版物など幅広い分野で活動を開始。2016年に初の絵本『めがねこ』を手紙社から出版し、絵本作家としてデビューしました。その後、「しろくま」シリーズや『パンどろぼう』などの作品が高い評価を受け、絵本大賞を受賞するなど、注目を集めています。
おすすめ対象年齢
対象年齢は、4歳から5歳程度とされています。ユーモアあふれる内容と親しみやすいイラストは、幼児から小学校低学年の子どもたちに特に適しています。また、食べ物に興味を持ち始める年齢の子どもたちにとって、食育の一環としても楽しめる内容となっています。
レビュー
『おべんとうしろくま』は、しろくまのユーモラスな想像力と食べ物への愛情が描かれた作品で、読者を笑顔にしてくれます。しろくまがさまざまなおべんとうの具になりきる姿は、子どもたちの想像力を刺激し、食べ物への興味を深めるきっかけとなるでしょう。また、親子で一緒に読むことで、食事やおべんとう作りについての会話が広がり、コミュニケーションの促進にもつながります。柴田ケイコさんの温かみのあるイラストとユーモアあふれるストーリーは、大人も子どもも楽しめる内容で、繰り返し読みたくなる一冊です。