もいもい/市原 淳

『もいもい』は、東京大学の「赤ちゃんラボ」が監修した、赤ちゃんのための絵本です。赤ちゃんの視線を引きつけるイラストを選ぶ実験を行い、その結果から生まれたキャラクター「もいもい」が登場します。赤と青の不思議な形が特徴で、赤ちゃんがじっと見つめると話題に。2017年にディスカヴァー・トゥエンティワンから出版され、ボードブック版は2018年に発売されました。泣いていた赤ちゃんが泣きやむという声も多く、育児中の家庭で人気の一冊です。

略歴

市原 淳

市原 淳(いちはら じゅん)さんは、愛知県出身のイラストレーター・絵本作家で、大阪芸術大学デザイン学科を卒業。2009年にはオリジナルキャラクター「Poppets Town」がカナダでアニメ化され、世界約100カ国で放送されました。絵本作品には『もいもい』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)のほか、『ふたごのひつじ ポコとモコ』(ポプラ社)、『ゆうびんやさんのココリさん』(講談社)などがあります。また、雑貨や広告のイラストレーションも手がけ、多方面で活躍中です。

開 一夫(監修)

開一夫(ひらき かずお)教授は、1963年富山県生まれ。慶應義塾大学大学院で博士(工学)を取得後、通商産業省電子技術総合研究所を経て、現在は東京大学大学院総合文化研究科広域システム科学系教授を務めています。専門は赤ちゃん学や発達認知神経科学で、東京大学赤ちゃんラボを運営し、赤ちゃんの行動や脳の発達を科学的に研究しています。著書には『日曜ピアジェ 赤ちゃん学のすすめ』などがあります。

おすすめ対象年齢

『もいもい』は、0歳から2歳の赤ちゃんを対象とした絵本です。特に生後8〜13ヶ月の赤ちゃんの反応を研究し、視線を引きつけるイラストを採用しています。赤ちゃんの発達段階に合わせた内容で、視覚的な刺激を通じて興味を引き出す工夫がされています。

レビュー

『もいもい』は、赤ちゃんの視線を引きつける独特なイラストと、繰り返しのあるシンプルな構成が魅力的です。実際に読み聞かせをすると、赤ちゃんがじっと見つめたり、手を伸ばしたりする様子が見られ、親子のコミュニケーションが深まります。科学的な研究に基づいて作られているため、安心して赤ちゃんに読み聞かせることができる一冊です。育児の合間に、親子で楽しいひとときを過ごすのにぴったりの絵本だと感じました。

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