
『モイモイとキーリー』は、みうらし~まるさんのイラストと、東京大学赤ちゃんラボの開一夫教授の監修による、0~2歳児向けの絵本です。この絵本は、赤ちゃん自身が実験に参加し、視線の動きを分析して制作されました。「モイモイ」と「キーリー」というオノマトペを通じて、赤ちゃんの感覚や好奇心を刺激する内容となっています。発行は2017年で、出版社はディスカヴァー・トゥエンティワンです。
略歴
みうらし~まる
みうらし~まるさんは、オイルパステルを用いた温かみのある画風で知られるイラストレーター・絵本作家です。代表作には『うんぽっとん』(金の星社)、『ウポポウポポポポタージュスープ』『かぶとん』(鈴木出版)、『うみのえほん ぼく、うまれたよ』(教育画劇)などがあります。また、東京大学赤ちゃんラボの開一夫教授監修のもと、赤ちゃんの視線や反応を分析して制作された『モイモイとキーリー』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)も手がけています。この作品では、赤ちゃんが好むとされる形や色を取り入れ、視覚的な刺激を与える工夫がされています。みうらさんは、赤ちゃんの感性に寄り添った作品づくりを心がけており、親子で楽しめる絵本を多数発表しています。
開 一夫(監修)
開一夫(ひらき かずお)教授は、1963年富山県生まれ。慶應義塾大学大学院で博士(工学)を取得後、通商産業省電子技術総合研究所を経て、現在は東京大学大学院総合文化研究科広域システム科学系教授を務めています。専門は赤ちゃん学や発達認知神経科学で、東京大学赤ちゃんラボを運営し、赤ちゃんの行動や脳の発達を科学的に研究しています。著書には『日曜ピアジェ 赤ちゃん学のすすめ』などがあります。
おすすめ対象年齢
この絵本は、0歳から2歳の赤ちゃんを対象にしています。特に月齢8~13か月の赤ちゃんの視線や反応を分析して制作されており、赤ちゃんが興味を持ちやすい内容となっています。
レビュー
実際に読んでみると、赤ちゃんの反応がとても興味深いです。「モイモイ」と「キーリー」という音と、それに対応する形や色が、赤ちゃんの好奇心を引き出します。大人が選ぶ絵本とは異なり、赤ちゃん自身の視点で作られているため、親子で新しい発見があるかもしれません。読み聞かせの時間が、より楽しく、意味のあるものになるでしょう。