『もったいないばあさん もりへ いく』は、真珠 まりこさんによる人気シリーズ「もったいないばあさん」の一冊で、2011年に講談社から発行されています。もったいないばあさんが森へ出かけ、花輪づくりや笹舟、落ち葉あそびなど、自然の中で楽しめる遊びを次々と紹介してくれます。特別な道具を使わず、身近な自然のものを生かして遊ぶ工夫がたっぷり詰まっています。緑の野原や色づき始めた葉っぱの絵も美しく、ページをめくるだけで季節の移り変わりを感じられます。遊びを通して自然を大切にする気持ちが伝わる、やさしくて学びの多い絵本です。
真珠まりこの略歴
真珠まりこさん(しんじゅまりこ)は、兵庫県神戸市出身の絵本作家です。 神戸女学院大学を卒業後、大阪総合デザイン専門学校で絵本制作を学び、さらにニューヨークのパーソンズ美術大学でも研鑽を積まれました。
1998年、アメリカで初の絵本『A Pumpkin Story』を出版し、絵本作家としてデビューされました。その後、2004年に発表された『もったいないばあさん』は、キャラクターの人気も相まって、毎日新聞や朝日小学生新聞など多くのメディアで連載され、また環境問題を子ども向け絵本として真正面から扱った点でも注目されて学校や家庭での読み聞かせを通して大きな反響を呼びました。その後シリーズ化され、『もったいないばあさん』シリーズとして「もりへ いく」「かわを ゆく」などへと世界が広がっていきます。
2008年からは、「もったいないばあさんのワールドレポート展」を開催し、地球上で起きている問題と、それに巻き込まれる世界の子どもたちの現状を伝える活動を続けておられます。
主な作品には、『おべんとうバス』『おでんのゆ』『ぽんぽん』『おたからパン』などがあり、2024年には新刊『もったいないばあさんのおばあちゃん』と『キノコのしろちゃん』を発表されています。
おすすめ対象年齢
対象年齢は4歳〜7歳くらいが目安です。自然あそびに興味を持ち始める年齢に合っていて、実際にやってみたくなる内容が多く含まれています。文章はわかりやすく、説明的すぎないので読み聞かせにも向いています。少し大きくなった子なら、自分で読んで遊びのヒントとして楽しむこともできます。
レビュー
この絵本は、自然の中で遊ぶ楽しさを改めて思い出させてくれる一冊でした。もったいないばあさんの語り口は相変わらず元気で、読んでいると一緒に森へ出かけた気分になります。遊び方の紹介が押しつけがましくなく、「やってみようかな」と思わせてくれるのが心地いいです。落ち葉や草花など、普段は見過ごしがちなものが宝物のように描かれていて、子どもだけでなく大人の視点も変えてくれます。読み終わったあと、散歩や公園遊びが少し楽しみになる、そんな力を持った絵本だと感じました。

