うちのママってすてきなの/アンソニー・ブラウン

『うちのママってすてきなの』(原題:My Mum)は、イギリスの絵本作家アンソニー・ブラウンによって制作されました。原作は2005年にイギリスで発行され、日本語版は久山太市さんの翻訳により2006年に発行されています。この絵本は、子どもの視点から見た母親の素晴らしさを描いており、母親が何でもできる存在として表現されています。シンプルで温かみのあるイラストと文章が特徴で、親子で楽しめる作品となっています。

略歴

ハンス・ウィルヘルム

アンソニー・ブラウン(Anthony Browne、1946年生まれ)は、イギリスの著名な絵本作家であり、イラストレーターです。イングランドのシェフィールドで生まれ、リーズ美術大学でグラフィックデザインを学びました。卒業後、マンチェスターで医学関係の説明図を専門に描く仕事に従事しましたが、1976年に初の絵本『Through the Magic Mirror』を発表し、絵本作家としての道を歩み始めました。彼の作品は独特のシュールな感性とリアルな筆致で心の内側を丁寧に描き出し、高い評価を得ています。1983年の『すきですゴリラ』、1992年の『ZOO』でケイト・グリーナウェイ賞を受賞し、2000年には国際アンデルセン賞画家賞を受賞しました。また、2009年から2011年までイギリスの児童文学桂冠詩人(Children’s Laureate)を務め、児童文学の発展に大きく貢献しました。

久山 太市(訳)

グラファロ―もりでいちばんつよいのは?』や『グラファロのおじょうちゃん』の日本語翻訳者である久山太市さん。また、久山太市さんは他にもハンス・ウィルヘルム作『ずーっとずっとだいすきだよ』『ぼくたちまたなかよしさ!』、アンソニー・ブラウン作『うちのママってすてきなの』などの英米の絵本や物語の翻訳も手がけておられます。

おすすめ対象年齢

この絵本の対象年齢は、3歳から5歳の未就学児が適しています。簡潔な文章と親しみやすいイラストが、小さな子どもたちの興味を引き、理解しやすい内容となっています。また、親子のコミュニケーションを深めるきっかけにもなるでしょう。

レビュー

『うちのママってすてきなの』は、子どもの純粋な視点から母親の魅力を描いた心温まる絵本です。アンソニー・ブラウンの独特なイラストレーションとユーモラスな表現が、読み手に微笑みをもたらします。母親がスーパーヒーローのように描かれており、子どもたちが感じる母親への尊敬や愛情が伝わってきます。親子で一緒に読むことで、家族の絆を深める素晴らしい時間を過ごせるでしょう。

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