
『ようせいたちのもり』は、ガブリエーレ・クリーマ作・絵、さとう ななこ訳による絵本です。原作名は『nel bosco delle fate』で、2015年にイタリアで発行されました。この絵本は、スライド式のしかけを指で動かして楽しむボードブックで、森に隠れている誰かを見つけたり、りんごの木に赤いりんごを実らせたり、雪を降らせたりと、子どもたちが指先を使って遊べる内容となっています。やさしい言葉と楽しいしかけが特徴で、はじめての絵本にもおすすめの一冊です。
略歴
ガブリエーレ・クリーマ
ガブリエーレ・クリーマ(Gabriele Clima)は、イタリアの絵本作家、イラストレーター、そして児童文学作家として知られています。彼の作品は、主に子ども向けの絵本や児童書が中心で、独特のイラストスタイルと心温まるストーリーで多くの読者に親しまれています。代表作には『あおいよるのゆめ』(原題:Nella notte blu)や『ようせいたちのもり』(原題:Nel bosco incantato)などがあり、これらの作品は日本でも翻訳・出版されています。また、彼の作品は仕掛け絵本としての工夫が凝らされており、子どもたちが楽しみながら学べる内容となっています。彼の詳細な生年月日や経歴に関する情報は公開されていない部分も多いですが、その創作活動を通じて、子どもたちの想像力や感性を育む作品を多数発表しています。
おすすめ対象年齢
『ようせいたちのもり』は、スライド式のしかけを指で動かして遊ぶボードブックで、やさしい言葉と楽しいしかけが特徴です。そのため、はじめての絵本として、0歳から3歳くらいの乳幼児におすすめの一冊です。
レビュー
『ようせいたちのもり』は、幻想的な森の世界を舞台にした、遊び心あふれるしかけ絵本です。指でスライドさせるしかけがあり、妖精たちの隠れた姿が現れたり、森の様子が変化したりと、まるで魔法をかけているような感覚を楽しめます。シンプルな言葉と美しいイラストが合わさり、小さな子どもでも直感的に遊べる作りになっています。しかけを動かすことで手先の発達を促しながら、物語の世界に没入できる点が魅力的です。また、森の妖精たちが登場することで、自然への興味や想像力を育むきっかけにもなります。はじめての絵本としてはもちろん、親子で一緒に楽しみながら、物語を膨らませて遊ぶこともできるでしょう。温かみのあるデザインと遊び心が詰まったこの作品は、幼い子どもたちにとって特別な一冊になるはずです。