おへそのあな/長谷川 義史

​『おへそのあな』は、長谷川義史さんが2006年にBL出版から発行した絵本です。物語は、お母さんのおなかの中にいる赤ちゃんが「おへそのあな」から外の世界を覗き、家族が自分の誕生を心待ちにしている様子を描いています。 ​お兄ちゃんやお姉ちゃん、お父さんが赤ちゃんのためにおもちゃや歌を用意し、楽しみに待つ姿が温かくユーモラスに表現されています。​命の誕生の喜びと家族の絆を感じさせる作品です。​

略歴

長谷川義史

長谷川義史(はせがわよしふみ)さんは、1961年大阪府藤井寺市生まれ。 ​グラフィックデザイナーからイラストレーターを経て、2000年に『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』で絵本作家としてデビューしました。 ​2003年には『おたまさんのおかいさん』で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。​また、2008年には『ぼくがラーメンたべてるとき』で日本絵本賞と小学館児童出版文化賞を受賞するなど、多くの作品で高い評価を得ています。

おすすめ対象年齢

『おへそのあな』の対象年齢は、おおよそ2歳から5歳向けです。​内容の理解度や興味関心により、幅広い年齢層の子どもたちに楽しんでもらえる作品といえます。

レビュー

『おへそのあな』は、赤ちゃん視点で描かれたユニークな物語が印象的な絵本です。お母さんのおなかの中にいる赤ちゃんが「おへそのあな」から家族の様子を覗くという発想が新鮮で、ワクワクしながらページをめくりました。長谷川義史さんの柔らかく温かみのある絵柄が、家族の愛情や赤ちゃんを迎える喜びを優しく伝えています。特に、お兄ちゃんやお姉ちゃんが赤ちゃんに語りかける場面には、兄弟のつながりが感じられ、微笑ましくなります。読み聞かせを通じて、子どもたちにも家族の絆や命の大切さを伝えられる素晴らしい作品だと思いました。ユーモアと愛情に満ちた一冊で、親子で何度も楽しめる絵本です。

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