
『おててがでたよ』は、林明子さんが作・絵を手掛けた絵本で、1986年に福音館書店から出版されました。 この絵本では、赤ちゃんが洋服を着る際に、手や頭、顔、足などを順番に出していく様子が描かれています。「ぱっ おててが でたよ」「ばあー おかおが でたよ」といった表現で、赤ちゃんが自分の体の部位を認識しながら成長していく過程を描写しています。シンプルなストーリーと優しいイラストで、幼児が楽しみながら自身の体の部位を学べる内容となっています。
略歴
林 明子
林明子(はやし あきこ)さんは、日本の絵本作家・イラストレーターとして多くの人々に親しまれています。1945年、東京都に生まれ、大学でグラフィックデザインを学びました。卒業後はデザイン事務所で働き、そこでの経験を生かしつつ、1970年代から絵本のイラストを手がけるようになります。林さんの作品は、子どもたちの日常の生活や心の成長を細やかに描写することに定評があり、特に「こんとあき」「おつきさまこんばんは」「クリスマスの三つのおくりものセット」などは、親子で楽しめる定番の作品として愛されています。また、彼女の絵本は、物語の温かさと優しい色合いのイラストが調和しており、読む人に安心感と親しみを与える魅力があります。そのキャリアを通じて、林さんは数多くの賞を受賞し、日本の絵本界で非常に重要な存在となっています。彼女の作品は国内外で高く評価され、翻訳もされているため、世界中の子どもたちにも親しまれています。
おすすめ対象年齢
この絵本の対象年齢は、0歳から2歳の乳幼児向けとされています。 特に、自分で洋服の着脱を始める時期の子どもたちに適しており、体の各部位の名称を覚える助けにもなります。また、保育士や親が読み聞かせを通じて、子どもたちと一緒に体の部位を確認しながら楽しむことができます。
レビュー
『おててがでたよ』は、赤ちゃんの視点で描かれた作品で、洋服を着る際の「おててはどこかな?」「あたまはどこかな?」といった問いかけが、子どもたちの興味を引きます。林明子さんの温かみのあるイラストは、赤ちゃんの可愛らしさと成長の喜びを見事に表現しています。この絵本を通じて、子どもたちは自分の体の部位を楽しく学び、また、親子のコミュニケーションの時間を豊かにすることができるでしょう。