『パオちゃんのたのしいおさんぽ』は、なかがわみちこさん作の人気「パオちゃんシリーズ」19冊目で、2000年にPHP研究所から発行されています。秋の公園へお散歩に出かけたパオちゃんたちは、落ち葉を集めてふかふかの葉っぱのお布団を作り、みんなでお昼寝をします。ところが風が吹いて葉っぱが飛ばされ、追いかけるうちにアヒルちゃんが見えなくなってしまいます。ドキッとする展開のあと、パオちゃんのくしゃみをきっかけに無事再会。最後はどんぐり拾いをして、家に帰ってからも遊びが続きます。自然の中での発見や友情がやさしく描かれているから、季節のお散歩がもっと楽しく感じられる一冊です。
略歴
なかがわ みちこ
なかがわみちこ(仲川 道子)さんは 1948年、東京都生まれ の絵本作家・イラストレーターです。明るく温かい絵柄と、子どもたちの心に寄り添うストーリーで長年親しまれてきました。絵本だけでなく、紙芝居作品も多数手がけ、多くの作品が世代を超えて読み継がれています。代表作には、ぞうのパオちゃんが主人公の「パオちゃん」シリーズ、色とりどりのかえるたちが登場する「10ぴきのかえるシリーズ」、子どもが親しみやすい「かわいいむしのえほん」シリーズなどがあり、どれも幼児~幼児教育現場で人気です。これらの作品はシンプルで楽しい世界観で、親子の読み聞かせにもぴったりです。紙芝居『たんたんとんとん』など、絵本以外でも子ども向け作品に幅広く取り組んでいます。
おすすめ対象年齢
対象年齢は2歳〜5歳くらいが目安です。お散歩や落ち葉、どんぐり拾いなど身近な体験が多く、小さな子どもでもイメージしやすい内容です。文章もやさしく、繰り返し楽しめるので、読み聞かせや寝る前の一冊としても向いています。
レビュー
この絵本は、秋のお散歩の楽しさがぎゅっと詰まっていて、とても心地よく読めました。落ち葉で遊んだり、風にくるくる回ったりする場面は、子どもなら誰でも一度は体験したことがありそうで共感しやすいです。アヒルちゃんがいなくなる場面では少しハラハラしますが、すぐに安心できる展開なので怖さはありません。自然の中で遊ぶ楽しさだけでなく、友だちを思う気持ちや安心感も伝えてくれます。読み終わると「おさんぽに行きたいね」と声をかけたくなる、やさしい秋の絵本だと思いました。私、今でもドングリが大好きです。拾ってしまいます。


