ももちゃん/さとう めぐみ

『ももちゃん』は、「おいしいもり」シリーズ第3弾として2019年にPHP研究所から出版された絵本です。おっとりマイペースなももちゃんは、お庭の手入れ中。ところが、ぬるぬるして気持ち悪い“なめくじ”にお庭を荒らされ大ピンチ!そんな時、やくみレンジャーの仲間たちが駆けつけ、ももちゃんと協力してなめくじ退治に挑みます。かわいらしいキャラとドキドキの展開が楽しい、読み応えのある一冊です。

略歴

さとう めぐみ

さとう めぐみさんは、東京都生まれの絵本作家・日本画家です。東京藝術大学大学院美術研究科日本画専攻を修了し、動物をモチーフにした日本画の表現と絵本創作を続けています。代表作には、「おいしいもり」シリーズ(PHP研究所)や「まじょ」シリーズ(ハッピーオウル社)、「くものこ くー」シリーズ(教育画劇)などがあります。『まじょのほうき』で第4回ようちえん絵本大賞を受賞し、『おべんとう』で第9回MOE絵本屋さん大賞2016パパママ賞を受賞するなど、多くの作品で評価を得ています。彼女の作品は、食べ物や動物をキャラクターにしたユーモラスで温かみのあるストーリーが特徴で、子どもたちに親しまれています。

おすすめ対象年齢

『ももちゃん』は、4歳〜6歳くらいのお子さんにぴったりの絵本です。のんびりタイプの主人公や、少し怖いけどユーモラスな“ナメクジャー”など、個性的なキャラがいっぱいで、想像力を刺激してくれます。読み聞かせにもぴったりなテンポと絵のかわいらしさが魅力です。

レビュー

シリーズでおなじみのやくみレンジャーたちが変身する前に、ナメクジャーの不意打ちをくらって大ピンチ!頼りにしていたヒーローたちがやられてしまい、「どうなっちゃうの!?」とハラハラします。そんな中、いつもはおっとりしているももちゃんが、なんと桃の種で勇敢に立ち向かう姿にびっくり&感動!やさしいだけじゃない、芯の強さを見せてくれるももちゃんの成長が心に残る展開です。読後感も爽やかで、とても元気をもらえる一冊でした。

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