tupera tupera作の『しろくまのパンツ』は、2012年にブロンズ新社から出版されたユーモアあふれる絵本です。主人公のしろくまが大切なパンツを失くして困っているところから物語が始まります。カラフルで個性的なパンツが次々と登場し、子どもたちの想像力を刺激します。ラストには意外な展開が待っており、大人も思わず笑顔になる一冊です。また、めくる仕掛けが施されており、視覚的にも楽しめる工夫が満載です。この絵本は、親子で一緒に読むことで、会話が弾む楽しい時間を提供します。シンプルながら深いメッセージが込められており、小さな子どもから大人まで幅広い層に愛されています。また第18回日本絵本賞読者賞、第2回街の本屋が選んだ絵本大賞グランプリ、
第2回静岡書店大賞2位、第4回ようちえん絵本大賞、フランス・マルセイユ こどもの本大賞2014 グランプリなど、これらの受賞歴は、作品のユーモアや独創性が高く評価された結果です。
tupera tuperaの略歴
tupera tupera(ツペラ ツペラ)は、亀山達矢(かめやまたつや)と中川敦子(なかがわあつこ)の2人からなる日本のクリエイティブユニットです。2002年に活動を開始し、絵本制作をはじめ、イラストレーション、デザイン、ワークショップ企画など、多岐にわたる分野で活躍しています。
代表作には『やさいさん』や『いろいろバス』、『しろくまのパンツ』、『うんこしりとり』などがあり、独特なユーモアとシンプルでカラフルな表現が子どもから大人まで幅広い層に親しまれています。亀山達矢はイラストとデザインを主に担当し、中川敦子は企画や文章を手がけることが多く、二人の個性が絶妙に調和した作品が特徴です。また、ワークショップや展示活動も積極的に行い、創作活動を通じて人々との交流を深めています。
おすすめ対象年齢
対象年齢は、主に3歳から6歳の未就学児向けです。カラフルでユーモアあふれるイラストや、パンツを探す楽しいストーリー、めくる仕掛けなどが小さな子どもたちの興味を引きつけます。また、言葉のリズムが心地よく、読み聞かせにも最適です。ただし、シンプルな中にも大人がくすりと笑える要素が含まれているため、親子で一緒に楽しめる作品として幅広い年齢層に支持されています。
レビュー
tupera tupera作の『しろくまのパンツ』は、シンプルでありながらユーモアたっぷりの物語がとても魅力的です。しろくまが大切なパンツを探すという一見くだらなく思えるテーマが、鮮やかなイラストと仕掛け絵本の要素によって、子どもから大人まで笑顔にさせる楽しい作品になっています。ページをめくるたびに登場するユニークなパンツのデザインは、子どもたちの想像力を刺激するだけでなく、大人もつい見入ってしまうほど工夫されています。また、最後のオチには思わず「なるほど」と笑ってしまい、作者のセンスが光ります。親子で読みながら会話が広がる一冊で、楽しい絵本体験ができると感じました。