『ポテトむらのコロッケまつり』(文:竹下文子、絵:出口かずみ)は、教育画劇から2016年に刊行された楽しい絵本です。たくさん採れたりんご…ではなくてジャガイモを見て、ポテトおばさんが「びっくりするような面白いことしたいな」とひらめきます。そこで村のみんなで協力して、なんと世界一大きなコロッケを作っちゃおう大作戦! 材料はどうする? 壊れないようにどう作る?とみんなで知恵を出し合うのが楽しくて、いつの間にかページをめくる手が止まりません。ほくほくおいしい想像と絵のユニークさが相まって、読み終わったあとにはコロッケが食べたくなる、心もお腹も満たされる一冊です。
略歴
竹下 文子
竹下文子(たけしたふみこ)さんは1957年福岡県生まれ、東京学芸大学卒業。大学在学中から童話の執筆を始め、1978年に「月売りの話」で日本童話会賞を受賞。以降、『星とトランペット』『黒ねこサンゴロウ』シリーズなどで路傍の石幼少年文学賞を受賞し、長年にわたって児童文学・絵本の世界で活躍されています。代表作には『せんろはつづく』『ひらけ!なんきんまめ』『なまえのないねこ』など、受賞歴も多数(絵本にっぽん賞、産経児童出版文化賞、講談社絵本賞など)。静岡県在住で、多くの子どもたちに親しまれている作家です。
出口 かずみ(絵)
出口かずみ(でぐちかずみ)さんは、1980年佐賀県ご出身のイラストレーター・絵本作家です。代表作には『おべんとういっしゅうかん』(学研プラス)や、『うろおぼえ一家のおかいもの』(理論社)があり、『名前のないことば辞典』という著作も手がけています。絵を担当した絵本は、『たくはいびーん』や『からっぽになったキャンディのはこのおはなし』(小峰書店)、『ポテトむらのコロッケまつり』(教育画劇)など、ユーモラスで親しみやすいタッチが魅力です。猫2匹と一緒に暮らしていて、自らの画集『小八』なども発表されています。
おすすめ対象年齢
この絵本の対象年齢は 3~4歳頃から小学校低学年まで。幼児から児童期の子どもに広く支持されています。村人が協力するエピソードやコミカルな絵を見ながら、親子で読んで「どうやって作るの?」「協力って大事だね」と会話が弾む一冊です。
レビュー
もうこの本、読んだ後は「巨大なコロッケ作りたい!」って思わず叫びたくなります。ポテトおばさんの「びっくりさせたい」ひらめきから始まる村のみんなの協力っぷりが、ほんとに微笑ましい。絵はポップで思わず見入っちゃうし、村人たちやペットたちの表情もツボに入る。単なる食べ物絵本じゃなくて、「みんなで力を合わせる楽しさ」をコロッケを通じて伝えてくれる、心がほっこりする一冊。読み聞かせたら、親子で「次は何作ろう?」って妄想が広がること間違いなしです。


