
『かぶとむしランドセル』は、ふくべあきひろさん作・おおのこうへいさん絵によるユーモラスな絵本です。主人公のみっちゃんが入学祝いにもらったランドセルは、なんとカブトムシの形をしており、夜中に動き出して持ち物を確認したり、授業中にいたずらをしたりと大騒動を巻き起こします。最初は困惑するみっちゃんですが、ランドセルの行動には深い思いやりが隠されていることに気づきます。子どもの想像力を刺激し、友情や思いやりの大切さを伝える一冊です。
略歴
ふくべ あきひろ
ふくべ あきひろ(福部 明浩)さんは、1976年兵庫県生まれのコピーライター・絵本作家です。京都大学工学部を卒業後、1998年に博報堂に入社し、コピーライターとして数々の広告賞を受賞しました。2013年に独立し、クリエイティブオフィス「catch」を設立。2009年に絵本『いちにちおもちゃ』で作家デビューし、以降「いちにち」シリーズを中心に、子どもたちの想像力を刺激するユーモアあふれる作品を多数手がけています。彼の作品は、日常の中にあるユニークな視点や発想を通じて、読者に新たな気づきや楽しさを提供しています。
おおのこうへい(絵)
おおのこうへい(大野耕平)さんは、1974年生まれ、東京都出身の絵本作家・イラストレーターです。東京藝術大学デザイン科を卒業後、博報堂のクリエイティブディレクターやCMプランナーとして活躍する傍ら、絵本制作にも取り組んでいます。代表作には『あつまれ!全日本ごとうちグルメさん』や『パンダどうぶつえん』などがあり、ユーモアと独自の視点で子どもたちの心をつかむ作品を多数手がけています。また、ふくべあきひろさんとの共作も多く、素晴らしいコンビとしても知られています。
おすすめ対象年齢
『かぶとむしランドセル』の対象年齢は、4歳から6歳程度とされています。小学校入学前後の子どもたちが共感しやすい内容で、入学に対する期待や不安を和らげる効果もあります。また、ユーモラスな展開と親しみやすいイラストが、読み聞かせにも最適です。
レビュー
『かぶとむしランドセル』は、子どもの想像力を刺激するユニークな設定と、心温まるストーリーが魅力の絵本です。最初は困った存在だったカブトムシのランドセルが、実はみっちゃんを思いやる存在であることが明らかになる展開には、感動を覚えます。おおのこうへいさんの生き生きとしたイラストが物語を引き立て、子どもたちの心に残る一冊となるでしょう。入学を控えた子どもたちへのプレゼントにもおすすめです。