ろくべえまってろよ/灰谷 健次郎

『ろくべえまってろよ』は、灰谷健次郎さん作、長新太さんの絵による絵本で、1975年に文研出版から発行されました。 ​物語は、子どもたちの飼い犬・ろくべえが穴に落ちてしまい、子どもたちが協力して救出するという内容です。​子どもたちの友情や勇気、そして動物への愛情が描かれており、読者に感動を与えます。​長新太の独特なイラストが物語を引き立て、子どもたちの心に深く響く作品となっています。

略歴

灰谷 健次郎

灰谷 健次郎(はいたにけんじろう,1934年 – 2006年)さんは、日本の児童文学作家として知られています。​兵庫県神戸市に生まれ、大阪学芸大学(現・大阪教育大学)を卒業後、神戸市内の小学校で教鞭を執りました。​その後、作家活動に専念し、1974年に『兎の眼』を発表し、日本児童文学者協会新人賞を受賞しました。​その後も『太陽の子』や『孤独の幼稚園』など、多くの作品を世に送り出し、児童文学の発展に寄与しました。​

長 新太(絵)

長 新太(ちょう しんた,1927年 – 2005年)さんは、日本の漫画家・絵本作家・エッセイスト。東京都大田区出身。戦後、映画館の看板屋を経て、1948年に東京日日新聞の漫画コンクールで入選し、漫画家としてデビュー。その後、絵本作家としても活動を広げ、『ごろごろにゃーん』、『ぼくのくれよん』、『タコのバス』などユーモアあふれる作品を発表し、子どもから大人まで広く愛されました。1959年に文藝春秋漫画賞を受賞し、1994年には紫綬褒章を受章。2005年には『ないた』で日本絵本賞を受賞。享年77歳。

おすすめ対象年齢

『ろくべえまってろよ』は、小学校低学年の子どもたちに適した内容となっています。​物語のテーマや表現が子どもたちの理解力に合致しており、読み聞かせや自主読書に最適です。​また、友情や協力の大切さを伝える内容であるため、道徳教育の一環としても活用できます。

レビュー

この絵本は、子どもたちの純粋な心と行動力が描かれており、読者に深い感動を与えます。​ろくべえを救おうとする子どもたちの必死な姿勢や、仲間との協力が丁寧に描かれており、読む者の心を打ちます。​また、長新太さんの柔らかいタッチのイラストが物語に温かみを加え、読者を物語の世界に引き込みます。​子どもだけでなく、大人も楽しめる作品であり、親子での読み聞かせにも最適です。