作:小西英子さんの『サンドイッチ サンドイッチ』は、誰もがわくわくするサンドイッチ作りを、リズミカルな言葉と超リアルな絵で楽しませてくれる一冊です。「サンドイッチ サンドイッチ さあ つくろう」という軽快なフレーズにのせて、物語はスタート!ふわふわのパンにバターを塗るところから始まり、しゃきしゃきレタス、真っ赤なトマト、大きなチーズ、そしてハムやたまごまで、具材が次々と積み重ねられていきます。断面に現れるカラフルな具材の美しさに感動しますよ。2008年に福音館書店の〈幼児絵本シリーズ〉として刊行されて以来、長く愛され続けている名作です。
略歴
小西 英子
小西英子(こにしえいこ)さんは、1958年に京都市で生まれ、京都市立芸術大学の大学院で日本画を修了された絵本作家さんです。彼女の絵本は、身近な食べ物をテーマにしたものが特に有名で、その写実的でありながら温かみのあるタッチが魅力です。代表作には、『カレーライス』と同じく大人気の『サンドイッチ サンドイッチ』や『おべんとう』、『のりまき』(すべて福音館書店)などがあり、「食べ物絵本の第一人者」と言われています。また、赤ちゃん絵本『まるくて おいしいよ』も非常に人気が高い作品です。彼女の絵は、食材の色、ツヤ、質感、そして「あつあつの温度」までが伝わってくるようで、子どもたちの食への興味を強く引き出してくれます。現在も多くの親子に愛され続けています。
おすすめ対象年齢
この絵本は、2歳から4歳くらいのお子さんにおすすめです。リズミカルな言葉と、身近な食材が次々と登場するわかりやすい内容なので、小さな子どもでもすぐに引き込まれます。特に具材を挟んでいくシーンでは、指差し遊びや、食材の名前を覚える知育にもぴったり!また、大人も「こんなサンドイッチが食べたい!」と食欲をそそられるので、親子で一緒に作って楽しむという体験にもつながる、素晴らしい絵本。
レビュー
この絵本の魅力は、何といっても小西英子さんが描く「奇跡の具材たち」に尽きます!レタスなんて、本当に「シャキシャキ」という音が聞こえてきそうなくらいみずみずしいんです。特に、分厚いハムの塊から一枚スライスするシーンや、マヨネーズを「にゅるん」と絞り出すシーンは、調理の臨場感とワクワク感が最高潮に達します。これはもう、単なる絵本ではなく、「五感で楽しむ食のドラマ」ですね!大人になって読み返しても、子どもの頃のサンドイッチを作ってもらったときの特別な気持ちがよみがえってきます。最後、サンドイッチが完成して、その美しい断面を眺めると、心が満たされるんですよね。この絵本は、食べることの楽しさ、そして、身近な食材が持つエネルギーを、子どもたちに力強く伝えてくれる傑作です!


