
『おおきなたまご』は、M・P・ロバートソン作・絵、ささやまゆうこさん訳の絵本です。原作の英語タイトルは『The Egg』で、2000年にイギリスで発行されました。日本語版は2009年にPHP研究所から出版されています。物語は、少年ジョージが鶏小屋で見つけた大きな卵からドラゴンが生まれ、彼がドラゴンの育て方を学びながら友情を深めていく内容です。
略歴
M・P・ロバートソン
M・P・ロバートソン(M. P. Robertson)は、イギリスの絵本作家・イラストレーターとして知られています。彼の作品は、豊かな想像力と緻密なイラストレーションで評価されています。特にドラゴンを題材にした作品が多く、『おおきなたまご』はその代表作の一つです。詳細な経歴については、信頼できる情報源が見つかりませんでしたが、彼の作品は世界中で翻訳され、多くの子どもたちに親しまれています。
ささやまゆうこ(訳)
ささやまゆうこ(笹山裕子)は、上智大学外国語学部英語学科を卒業後、新聞記事の英訳などを経てフリーの翻訳者として活動を始めました。主に児童書の翻訳を手がけ、『おおきなたまご』(PHP研究所)、『ぼく、およげないの』(徳間書店)、『左利きの子――右手社会で暮らしやすくするために』(東京書籍)など、多くの作品を日本語に翻訳しています。また、翻訳教育にも力を入れており、フェロー・アカデミーの講師として翻訳者の育成に携わっています。彼女の翻訳は、原作の持つ雰囲気やメッセージを大切にしつつ、日本の読者にとって自然で読みやすい表現を用いるのが特徴です。翻訳業界での長年の経験と実績から、多くの読者や翻訳者に信頼されています。
おすすめ対象年齢
『おおきなたまご』の対象年齢は、4歳から8歳程度の幼児から小学校低学年の子どもたちに適しています。物語の内容とイラストは、この年齢層の子どもたちが楽しめるよう工夫されています。
レビュー
この絵本は、ジョージとドラゴンの心温まる交流を描いており、友情や成長、別れといったテーマが織り込まれています。ロバートソンの美しいイラストレーションは、物語の世界観を豊かに表現しており、子どもだけでなく大人も楽しめる作品です。特に、ドラゴンの成長とジョージの優しさが印象的で、読み終えた後に温かい気持ちになります。