のろまなこいぬ/ジャネット・セブリング・ローリー

ジャネット・セブリング・ローリーによる『のろまなこいぬ』(The Poky Little Puppy)は、1942年に発表され、アメリカのゴールデンブックシリーズの中でも特に人気の高い絵本です。この物語では、5匹の子犬たちが自由に野原を冒険しますが、そのうちの一匹だけがいつも後れを取り、のろのろと歩く「のろまなこいぬ」です。この子犬が探検の末にさまざまな珍しい発見をする様子や、兄弟たちと異なる道をたどることで予想外のご褒美を得たり、逆に叱られたりするエピソードが描かれています。子どもたちの好奇心や個性を尊重し、ユニークなキャラクターとして共感を呼ぶ作品です。

ジャネット・セブリング・ローリーの略歴

ジャネット・セブリング・ローリー(Janette Sebring Lowrey、1892年 – 1986年)は、アメリカ出身の児童文学作家です。ローリーは多くの絵本や児童書を執筆していますが、特に『のろまなこいぬ』で広く知られています。彼女の作品は、子どもたちの冒険心や、幼い読者が共感しやすいテーマに焦点を当てており、長年にわたり親しまれています。彼女の生涯についての詳細な情報は少ないものの、その作品は世代を超えて読み継がれています。

おすすめ対象年齢

この絵本は、主に3歳から5歳の子どもを対象としています。シンプルで繰り返しのある構成と、子どもたちが共感しやすい「好奇心旺盛な子犬」というキャラクターが小さな子どもたちにぴったりで、読み聞かせにも適しています。

レビュー

『のろまなこいぬ』は、幼い子どもたちにとってわかりやすいストーリーと、かわいらしいキャラクターが魅力です。のろのろした子犬が「自分らしさ」を大切にしながらも、最終的に家族や兄弟と一緒に戻ってくるという展開は、自己表現の自由と、家庭という安心の場所が伝わってきます。また、動物好きの子どもたちには特に楽しめる一冊だと感じます。シンプルながらも、子どもが自由に探検し、時には失敗もすることで学ぶ姿勢が自然に伝わるため、読み手も親しみを持ちながら物語を味わえます。
日本語版が見つからなかったのですが英語の勉強になりました。

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