いろいろバス/tupera tupera(ツペラ ツペラ)

『いろいろバス』は、tupera tupera(ツペラ ツペラ)による絵本で、2013年に大日本図書から発行されました。この絵本では、赤色、黄色、緑色、黒色など、さまざまな色のバスが登場し、それぞれのバスから同じ色の物や生き物が降りたり乗ったりします。 例えば、赤いバスからはトマトが降り、タコが乗るといった具合です。ページをめくるたびに、次は何が現れるのかと期待が膨らみ、ユーモアあふれる展開が続きます。
色彩豊かなイラストとリズミカルな文章で、子どもたちの色彩感覚や想像力を育む一冊です。また、2021年10月には大型絵本としても出版され、読み聞かせにも適しています。

tupera tuperaの略歴

tupera tupera(ツペラ ツペラ)は、亀山達矢(かめやまたつや)と中川敦子(なかがわあつこ)の2人からなる日本のクリエイティブユニットです。2002年に活動を開始し、絵本制作をはじめ、イラストレーション、デザイン、ワークショップ企画など、多岐にわたる分野で活躍しています。
代表作には『やさいさん』や『いろいろバス』、『しろくまのパンツ』、『うんこしりとり』などがあり、独特なユーモアとシンプルでカラフルな表現が子どもから大人まで幅広い層に親しまれています。亀山達矢はイラストとデザインを主に担当し、中川敦子は企画や文章を手がけることが多く、二人の個性が絶妙に調和した作品が特徴です。また、ワークショップや展示活動も積極的に行い、創作活動を通じて人々との交流を深めています。

おすすめ対象年齢

『いろいろバス』は、主に2歳から4歳くらいの幼児向けの絵本として推奨されています。この作品は、さまざまな色のバスに同じ色の物や生き物が乗ったり降りたりする楽しい展開があり、子どもたちが色を学びながら、視覚的な楽しみと驚きを味わえる内容になっています。また、ページをめくるたびに色や形に親しみを持てる構成が、幼児の感覚に合った教育的要素も含んでいるため、就学前の子どもたちに特に適しています。

レビュー

『いろいろバス』は、まさに幼児向けの絵本の魅力が詰まった作品です。この絵本では、色とユーモアが絶妙に組み合わされ、ページをめくるたびに新しい驚きが待っています。赤や黄色、緑といった色ごとに異なるキャラクターが登場し、次にどんな生き物や物が乗ってくるのか、子どもたちもワクワクしながら読み進めることができます。また、絵の中には、登場するキャラクターが愛らしく描かれていて、単純でありながらも細部にまで工夫が凝らされています。

さらに、この本の魅力は、色や形といった視覚的要素が楽しく学べる点にあります。色のバスから同じ色のキャラクターが現れる構成は、幼児に色の認識を促し、学びながら楽しめる教育的な側面を持っています。そして、シンプルなリズムのある言葉が繰り返されるため、親子で声に出して読みやすく、自然とリズム感も養われるでしょう。

『いろいろバス』は、親子で一緒に楽しむことで、子どもが感性や言語を豊かに育んでいける絵本だと感じます。視覚的な楽しさと、毎回新しい発見があるこの作品は、何度読んでも飽きることがなく、繰り返し手に取ってもらえることでしょう。

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