
『おやさいしろくま』は、柴田ケイコさんによる「しろくま」シリーズの第5作目で、2019年にPHP研究所から出版されました。この絵本では、しろくまがさまざまな野菜の中に入り込み、その特徴や魅力をユーモラスに紹介しています。しろくまが野菜と一体化する姿は、子どもたちに野菜への興味を促し、食育にも役立つ内容となっています。
略歴
柴田ケイコ
柴田ケイコ(しばたけいこ)さんは、1973年に高知県で生まれ、奈良芸術短期大学ビジュアルデザインコースを卒業後、香川県や高知県の印刷会社でグラフィックデザインやオペレーターの仕事に従事しました。2002年よりフリーのイラストレーターとして独立し、広告や出版物など幅広い分野で活動を開始。2016年に初の絵本『めがねこ』を手紙社から出版し、絵本作家としてデビューしました。その後、「しろくま」シリーズや『パンどろぼう』などの作品が高い評価を受け、絵本大賞を受賞するなど、注目を集めています。
おすすめ対象年齢
この絵本の対象年齢は、主に幼児向けとされています。具体的には、4歳から6歳程度の子どもたちが楽しめる内容です。簡潔な文章とカラフルなイラストで構成されており、読み聞かせや初めての自読にも適しています。また、野菜に親しみを持つきっかけとして、保護者と子どもが一緒に楽しめる作品です。
レビュー
『おやさいしろくま』は、しろくまが野菜の中に入り込むというユニークな設定が魅力的です。しろくまの愛らしい表情や、野菜との組み合わせの面白さが、ページをめくるたびに新たな発見をもたらします。特に、普段あまり野菜に興味を示さない子どもでも、この絵本を通じて自然と野菜に親しみを感じられるでしょう。また、親子で一緒に読み進めることで、食べ物や健康についての会話が広がり、食育の一環としても非常に有益だと感じました。全体的に、楽しさと教育的価値を兼ね備えた素晴らしい絵本です。