いちにちのりもの/ふくべ あきひろ

『いちにちのりもの』は、ふくべあきひろさん作、かわしまななえさん絵による絵本で、2011年にPHP研究所から出版されました。 「いちにち」シリーズの第3弾で、主人公の男の子が「のりものって、かっこいいな。よし、いちにちのりものになってみよう!」と考え、さまざまなのりものに変身して一日を過ごす物語です。 三輪車、ショベルカー、新幹線、ごみ収集車、ロープウェイ、潜水艦、ロケットなどに変身し、それぞれの特徴を体験します。 ユーモラスな擬音とコミカルなイラストが魅力で、のりものの大変さや工夫を楽しく学べる内容となっています。

略歴

ふくべ あきひろ

ふくべ あきひろ(福部 明浩)さんは、1976年兵庫県生まれのコピーライター・絵本作家です。​京都大学工学部を卒業後、1998年に博報堂に入社し、コピーライターとして数々の広告賞を受賞しました。​2013年に独立し、クリエイティブオフィス「catch」を設立。​2009年に絵本『いちにちおもちゃ』で作家デビューし、以降「いちにち」シリーズを中心に、子どもたちの想像力を刺激するユーモアあふれる作品を多数手がけています。​彼の作品は、日常の中にあるユニークな視点や発想を通じて、読者に新たな気づきや楽しさを提供しています。

かわしま ななえ(絵)

かわしまななえ(川嶋ななえ)さんは、1983年東京都生まれの絵本作家・アートディレクターです。​東京造形大学を卒業後、多摩美術大学大学院を修了し、2008年に広告会社・博報堂に入社。​アートディレクターとして活動する傍ら、2009年にふくべあきひろさんとの共作『いちにちおもちゃ』で絵本作家としてデビューしました。​以降、「いちにち」シリーズ全作品のイラストを担当し、独特のユーモアと温かみのある作風で多くの読者を魅了しています。​歌舞伎をこよなく愛し、キジトラ猫の松と梅を飼うなど、日常の中の豊かな感性が作品に反映されています。

おすすめ対象年齢

この絵本の対象年齢は、保育園・幼稚園の未就学児から小学校低学年までとされています。 子どもたちが親しみやすいのりもののキャラクターと、楽しいストーリー展開が特徴で、読み聞かせにも適しています。

レビュー

『いちにちのりもの』は、子どもならではの発想が詰まった絵本で、読んでいてとても楽しい気持ちになります。主人公がさまざまなのりものに変身し、それぞれの役割や特徴を体験していく様子は、テンポよく展開しながら想像力を刺激してくれます。特に、ユーモアたっぷりのセリフや擬音が、読み聞かせの時間を盛り上げてくれそうです。のりものに興味がある子はもちろん、そうでない子にも新しい世界の面白さを感じさせてくれる一冊だと思います。

タイトルとURLをコピーしました