とよたかずひこさん作・絵の『ゆびさしな~に?』(2017年 アリス館)は、赤ちゃんの成長のひとつ「ゆびさし」をテーマにした絵本です。「あっあっ」と指をさす赤ちゃんに、「なにを見てるのかな?」と声をかけながら楽しめる参加型スタイル。テキストをそのまま読むだけでなく、絵を見て自由に言葉を添えられるので、親子のやりとりが自然と広がります。赤ちゃんと一緒に「あっ」と声を出したり、「なあに?」と問いかけたりしながら読むことで、ことばや気持ちのやりとりを育むことができる絵本です。
略歴
とよた かずひこ
とよたかずひこ(本名:豊田 一彦)さんは、1947年、宮城県仙台市に生まれました。早稲田大学第一文学部を卒業されています。大学卒業後はフリーのイラストレーターとして活動し、長女の誕生をきっかけに絵本作家へと転身しました。1997年には『でんしゃにのって』で厚生省中央児童福祉審議会児童文化財特別推薦を受け、2001年には『どんどこ ももんちゃん』で第7回日本絵本賞を受賞しています。また、『あめですよ』は小学1年生の国語教科書(東京書籍)に採用されるなど、多くの作品が親しまれています。
おすすめ対象年齢
『ゆびさしな~に?』は、1歳前後の赤ちゃんにぴったりの絵本です。ちょうど「指さし」を始める時期に合わせてつくられているので、親子のコミュニケーションを深めるきっかけになります。絵を見ながら自由に会話を広げられるため、0歳後半から2歳ごろまで長く楽しめるのも魅力です。
レビュー
この絵本は、読み聞かせというよりも一緒に“あそぶ”感覚で楽しめるのが素敵だと思いました。赤ちゃんが「ゆびさし」する姿はとてもかわいらしく、その行動をテーマにした作品はありそうでなかった発想です。テキストにとらわれず、絵を見ながら「これなにかな?」「見てるのはこれかな?」と自然に会話が広がるので、赤ちゃんとのやりとりがぐっと楽しくなります。成長の記念を一緒に感じられる絵本で、親子の笑顔が増える時間を作ってくれる一冊だと感じました。

