わたしは だあれ?/まつもと さとみ

『わたしは だあれ?』は、まつもとさとみさんが文を、わたなべさとこさんが絵を、うしろよしあきさんが構成を手がけた、2017年発行の絵本です(KADOKAWA刊) 。あひるちゃんが休んでいると、後ろから「だあれ? だあれ? わたしは だあれ?」と目隠しされ、誰かを当てる遊びが始まります。うさぎちゃん、パンダちゃん、ぞうさんと続き、最後には意外な生き物が登場。繰り返しのフレーズと可愛らしいイラストが魅力で、親子で楽しめる一冊です。

略歴

まつもとさとみ

まつもとさとみさんは、日本の絵本作家で、子どもたちの心に寄り添う温かい物語を手がけています。彼女の作品は、親子のふれあいや日常の中の小さな発見をテーマにしたものが多く、特に乳幼児向けの絵本で人気があります。代表作に『わたしは だあれ?』『パンダのあかちゃん おっとっと』(KADOKAWA)、『ぶぶるん ふるふる』(ほるぷ出版)などがあります 。彼女の作品は、保育士や親たちからも高く評価されており、子どもたちの言葉と表現力を育む絵本として、多くの家庭や保育の現場で愛読されています。

わたなべ さとこ(絵)

1983年に京都精華大学造形学部洋画科を卒業後、和菓子メーカーの企画室での勤務を経て、1989年よりフリーのイラストレーターとして活動を開始しました。2012年からは「手から手へ・絵本作家から子どもたちへ3.11後のメッセージ」展に参加し、同年にはPONTOON装画コンペティションvol.9で大賞を受賞しています。さらに、2015年にはボローニャ国際絵本原画展に入選するなど、国内外で高い評価を受けています。主な作品として、絵本『わたしは だあれ?』『パンダのあかちゃん おっとっと』『こーちょこちょ』(KADOKAWA)などがあり、温かみのあるイラストで多くの読者を魅了しています。

うしろよしあき(構成)

うしろ よしあき(後路 好章)さんは、1940年北海道生まれの編集者・絵本作家です。北海道大学卒業後、学研の学年別学習誌の編集長を務め、あかね書房やアリス館でも編集長として活躍されました 。編集者として45年以上のキャリアを持ち、1500冊以上の本の出版に携わってきました。また、白鴎大学、明星大学、星美学園短期大学で非常勤講師を歴任し、三省堂の国語教科書編集委員も務められました 。現在は「赤ちゃん絵本研究会」の代表として、赤ちゃん絵本の研究と制作に注力されています。著書には『うまれるよ うまれるよ』(アリス館)、『だあれだ だれだ?』(ポプラ社)などがあり、赤ちゃんの発達や反応を観察しながら、繰り返しや擬音語を活かした絵本作りを行っています 。その経験と知識を活かし、『わたしは だあれ?』では構成を担当し、子どもたちの反応を取り入れながら、親子で楽しめる絵本を生み出しました。

おすすめ対象年齢

『わたしは だあれ?』は、赤ちゃんから3歳くらいまでの幼児を対象としています 。シンプルな繰り返しのフレーズと可愛らしいイラストが、幼い子どもたちの興味を引き、親子での読み聞かせに最適です。

レビュー

この絵本は、繰り返しのフレーズ「だあれ? だあれ?」が子どもたちの好奇心を刺激し、読み聞かせの時間が楽しくなります。登場する動物たちの可愛らしいイラストと、予想外の展開が、子どもたちの笑顔を引き出します。親子で一緒に楽しめる、心温まる一冊です。

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