うみでなんでやねん/鈴木 翼

文:鈴木 翼、絵:あおき ひろえさんの『うみでなんでやねん』(2022年 世界文化社)は、海を舞台にした、笑いあふれるツッコミ系絵本!のんびり海水浴を楽しむはずが、なぜかおすもうさんが現れたり、昔話のキャラが登場したりと、想定外の出来事の連続!読むたびに「なんでやねん!」と叫びたくなる展開に、親子で爆笑まちがいなし。関西弁のリズムも心地よく、家族で読むのにぴったりの一冊です。

略歴

鈴木 翼

鈴木翼(すずき つばさ)さんは、私立保育園や子育て支援センターで約8年間勤務した後、2009年に「あそび歌作家」として活動を開始しました。保育雑誌への連載や執筆、全国でのファミリーコンサートや保育者向け講習会にも出演。2013年には『なんでやねん』(世界文化社)で絵本作家デビューし、以後多数の絵本を発表。NHKの教育番組や楽曲提供も手がけ、2015年からはフジロック・キッズランドステージにも4年連続出演。2019年には大阪芸術大学短期大学部保育学科の客員教授も務めています。保育者目線の温かい作品づくりが魅力の作家です。

あおき ひろえ(絵)

あおきひろえさんは愛知県生まれ。京都精華大学美術学部デザイン科を1985年に卒業後、大阪のイラストレーター集団・株式会社スプーンに所属、のちにフリーランスとなりました。絵本デビューは『パパとぼく』(絵本館)で、以降『夏平くん』『ぼんちゃんのぼんやすみ』など多数。『ゆうえんちでなんでやねん』も代表作の一つです。

おすすめ対象年齢

この絵本の対象年齢は、おおよそ3歳〜小学校低学年くらいまで。関西弁のノリやテンポの良い言葉遊びが、幼児にもわかりやすく、大人も思わず一緒に笑っちゃう内容です。読み聞かせにもピッタリで、関西圏だけでなく全国の子どもたちにも楽しんでもらえるユニークな作品です。

レビュー

テンポのいい展開と「なんでやねん!」のツッコミで、読んでいて本当に楽しかったです。おすもうさんや昔話キャラが海に出てくるって、どんな世界観!?と大人もツッコまずにいられません。予想外の連続に、子どももゲラゲラ笑ってくれて、家族みんなで盛り上がれる絵本です。日常の中でちょっとしたユーモアを取り入れたい時に、ぴったりな一冊。特に読み聞かせの場では、関西弁で演じるとさらに楽しいですよ!